にリバティーンズがロンドンに帰ってきた。4月に突然再結成が発表され、先月ウォームアップギグとして英グラスゴーで2公演を行い、満を持してあの4人がハイドパークの地に降り立った。今回はその復活ライブの様子をいち早くレポート。

日本からも多くのファンが参加

リバティーンズ復活ライブ@ハイドパークに行ってきた。途中で中断も!? column140707_nekomeguro_2前日までこの日の天気予報は雨マーク。グラストンベリーに引き続き、びしょ濡れになることを覚悟していたのだが、予想を裏切っての過ごしやすい曇り模様。時折雨がぱらついたものの、典型的なロンドンの曇り空が彼らの復活のステージを迎えた。

リバティーンズのライブ開始は20時45分であったが、開演の12時半には既に多くのリバティーンズファンが会場に詰めかけていた。老若男女、そして国籍を問わず彼らの今を見届けるために世界中からファンが集まっていた。もちろん日本人も例外ではない。在英日本人はもちろん、わざわざこの日のためにはるばるロンドンにやって来たという熱狂的なファンも多く見かけた。夏以降ほぼ毎日英国内のイベントやフェスに参加している筆者だが、日本人アーティストのライブを除くと、こんなに多くのも日本人を見かけたイベントは初めての経験だった。

あまりの混雑でライブが中断

リバティーンズ復活ライブ@ハイドパークに行ってきた。途中で中断も!? column140707_nekomeguro_3この日は<BRITISH SUMMER TIME>というイベントのトリをリバティーンズが務めるという形だったので、彼らのライブの前にもザ・ポーグス、マキシモパークなど豪華なラインナップがリバティーンズ復活に華を添えた。とはいうものの、ほとんどの観客の目当てはリバティーンズ。集まった観客も他のイギリス国内のフェスや野外イベントと比べると、男性率が高く、ライブ前から今にも一触即発しそうな雰囲気が漂っていた。

そして20時45分。彼ららしからぬ時間通りにライブが始まった。この日の1曲目はファーストアルバム『Up The Bracket』の1曲目でもある“Vertigo”。そこに集まった全てのリバティーンズファンに、12年前、あのアルバムに初めて針を落とした瞬間を思い出させるかのような演出で、この日のライブが幕を開けた。そして次の“Boys In The Band”で早速トラブルが発生。モッシュピットエリアにあまりにも人が詰め寄せ過ぎて、運営側が危険と判断し、バンドが曲の途中で演奏を止めるという事態に陥った。何とあのピートが「もうちょっと落ち着いてくれないと、続けられねえから頼むよ、もうちょっと下がってくれ」と観客を宥めるという何とも言えない展開に。しばしの中断を経て、また演奏が開始されたものの、“Time for Heroes”の演奏中にも音を止めて、メンバーが観客に語りかけるというやり取りが続いた。

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