直木賞作家・白石一文による同名小説を原作とした映画『火口のふたり』が8月23日(金)より、新宿武蔵野館ほかにて全国公開される。
主演の柄本佑と瀧内公美、原作者の白石一文、スチルカメラを担当した写真家の野村佐紀子が、8月7日(水)に発売となる雑誌「anan」(マガジンハウス刊)の夏の恒例企画「SEX特集」に登場した。映画「火口のふたり」が伝える、「身体の言い分」への耳の澄まし方、というテーマに基づき、それぞれが“性”への向き合いについて赤裸々に語っている。さらに、特集誌面に掲載される野村佐紀子の撮影ビジュアルも解禁となった。
「anan」が毎年夏に刊行し注目を集める“SEX特集”。今年、俳優の田中圭が表紙とグラビアを飾る8月7日(水)発売の「愛とSEX」号で、“性”をテーマにした作品にフォーカスする「文学と性」のコーナーで、本作の特集が展開された。本作で象徴的に使われる“身体の言い分”という印象的な言葉を軸に、演者・撮影者・原作者インタビューと野村が撮影した本作のビジュアルでページが構成される。
『火口のふたり』を通して考えた“性”への向き合いを赤裸々に語る
結婚前に昔の恋人と再会。次第に蘇る身体の記憶。抑えきれない衝動の深みにはまっていく危ういふたりを描いている本作は、未来を見据えて選んだ結婚と、本当に好きな人との恋愛、どちらが正しい選択なのか? という究極の問いを観る者へ投げかける。ひとそれぞれの恋愛観によって見方が異なり、近年の大ヒット作『寝ても覚めても』、『愛がなんだ』に続き、鑑賞後に熱い恋愛討論で盛り上がる事間違いなし! 人生観を揺さぶられる! と早くも話題沸騰中だが、「anan」の特集では、演者・撮影者・原作者のそれぞれが『火口のふたり』を通して考えた“性”への向き合いを赤裸々に語っている。
主人公・賢治を演じた柄本は、「18禁だしベッドシーンが多いけれど、食べて寝る場面も多い。二人はどんどん原始的な、シンプルな状態になっていく。セックスは食べることと寝ることとイーブンになっていく。」と話し、セックスを日常的な日々の営みとして、飾る事なくシンプルに描いている事を明かした。賢治の昔の恋人でもう一人の主人公・直子を演じた瀧内も、「演じてみて、本能のままに生きるって健康的だな、と思いました。実際の生活では難しいかもしれないけれど、シンプルっていいですよね。」と話し、“身体の言い分”に身を委ねて生きる登場人物たちの姿に、魅力を感じた事を明かした。
また、東日本大震災の翌年に原作を執筆した白石は、「考えたのは、明日若くして死ぬかもしれないとしたら、何がしたいか、ということでした。やっぱり好きな人とのセックスに勝るものはないんじゃないか。むしろ、それくらいしかないんじゃないか。そう思いました。」と、本作執筆の際の思いを明かした。白石は誌面で“身体の言い分”をはじめとする原作の台詞について、“性”への向き合い方を交えながら、自身の思いと考えを存分に語っている。
8.23(金)公開『火口のふたり』本予告
▼RELATED:
・柄本佑&瀧内公美の妖艶で壮麗なヌードが描かれる|映画『火口のふたり』のフォトストーリーブックが発売
RELEASE INFORMATION
火口のふたり
2019年8月23日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国公開
出演:柄本 佑、瀧内公美
原作:白石一文「火口のふたり」(河出文庫刊)
脚本・監督:荒井晴彦
音楽:下田逸郎
製作:瀬井哲也、小西啓介、梅川治男
エグゼクティブプロデューサー:岡本東郎、森重 晃
プロデューサー:田辺隆史、行実 良
写真:野村佐紀子
絵:蜷川みほ
タイトル:町口覚
配給:ファントム・フィルム
レイティング:R18