――ちょうど弾き語りの話が出たので、6月2日（日）から始まるアコースティックツアーについて聞かせてください。アコースティックツアーをやる経緯の中で、NAOTOさんとしてはRie fuさんの弾き語りライブを目にしたことが大きいですか？
NAOTO もちろんそれもありますし、3枚目のアルバムを出した時にインストアライブをはじめてやったんですよ。
Rie fu その時は外の会場で。私はキーボードを弾く予定だったんですけど、雨でなくなってしまって。それで急きょギターと歌のみでやってみたら、それが意外と良かったんですよね。
NAOTO これは！ と思って、そこからもう一人ギターを加えたアコースティック編成でイベントに出るようにもなって。
――ツアーで回る会場をライブハウスではない場所に決めた理由は？
NAOTO ライブハウスでも良かったんですけど、空間を含めて演奏を楽しめたらいいなと思って。
Rie fu Rie fuの活動としても、今は自分でライブをやる場所も選べるので、6月には世田谷ものづくり学校の教室とか、夏にはジブリに出てきそうな山の中のカフェレストランで企画をしていて。いかに空間作りから自分で演出できるかはすごく楽しいですね。何よりお客さんも気負いせずにゆっくりリラックスできますし。
NAOTO ライブハウスはある程度慣れてないとね。はじめての人には怖いイメージがあるじゃないですか。
――防音の扉の重厚感とか地下に潜っていく感じはたしかに。セットリストとしては、普段やらないような曲も演奏する予定ですか？
Rie fu そうですね。アコースティックならではのセットリストを。まだ全然決まってないですけど（笑）。
NAOTO 昨日送ろうと思ってたんだけどね…。今日こそは送ります（苦笑）。
――リハーサルもフルバンドの時のスパルタとはまた違いますか？
NAOTO （笑）。結構ラフにワイワイとやっていますね。あまり決め込みすぎずにリラックスして胡座をかきながら、「あ、いいじゃん、いいじゃん」みたいな感じで。
――ひとえにアコースティックと言っても、その中に表現のバリエーションがあるじゃないですか。そういう意味で今回のツアーは、今後のdelofamiliaの楽曲制作に影響していく予感がしますね。
Rie fu そうですね。私としては、よりオーガニックな感じや人間味を出していけたらいいなと思っていて。ORANGE RANGEのライブを観に行って思ったんですけど、NAOTOさんのギターフレーズは上手いキャッチコピーみたいなリフというか。すごく耳に残るフレーズを弾くので、そのポップ感とヴォーカルの浮遊感が合わさったら、また面白いものが出来そうだなって。お互いの個性をデロの曲に詰めていけたらなと思いますね。
NAOTO よし、そうしよっか。
――もしかしたら、今度はRie fuさんからNAOTOさんに10曲ぐらい送られてくるのかも（笑）。
NAOTO それもAmazonばりに早く送られてきて（笑）。
Rie fu あはは。むしろ私は作るほうが好きなぐらいなので、もっと作品づくりに参加できたらいいな。
――delofamiliaの世界観を表現する場所としても可能性が広がっていきそうですね。
NAOTO うん、それも強いですね。ライブハウスじゃないと、設備がないと、ではなくて、音楽がより身近であるということを再確認できるんですよね。「僕らはどこでもいきますよ」みたいな。それこそスナックに楽器を担いで歌いに行って、昔にいた流しの歌唄いの人みたいに（笑）。
Rie fu お客さんにはカウンターに座って聴いてもらって（笑）。
――ははは！ お二人と話をして分かったのは、delofamiliaは音楽も編成も変化を楽しめるプロジェクトなんだなって。今後の展開がすごく楽しみです。
Rie fu ありがとうございます。ライブに来ていただいたことのある方もはじめての方も、デロというプロジェクトはすごく柔軟なので、お客さんもメンバーの一人として空間作りに参加してもらえたら嬉しいですね。
NAOTO 何回かアコースティックライブをやってきて感じているのは、音こそソフトだけど緊張感はあるというか。アコースティックでもフルバンドと変わらない力強さとエッジがあると思うので、それはdelofamiliaの新しい一面なのかなと。フルバンドのdelofamiliaを見たことがある人にとっては、カフェというのはまた異空間であるし、また別の楽しみ方が出来ると思いますね。曲によって音に対しての隙間を気持ちよく感じてもらって、拍と拍の間の何も音が鳴ってないところの緊張感も楽しめる。お酒を呑みながらライブを観れたりしたら最高ですね。
text by Shota Kato［CONTRAST］
photo by Takuya Nagamine
取材協力 hiki cafe
Event Information
delofamilia presents “empathize” ～delofamilia（trio）× brute in forest～
2013.06.02（日）＠半蔵門SAN BAN CHO CAFÉSOLD OUT
OPEN 17:30／START 18:00
LINE UP：delofamilia（trio）／brute in forest
問い合わせ：半蔵門SAN BAN CHO CAFÉ（03-3265-9071）
2013.06.04（火）＠名古屋K・D Japon
OPEN／START 18:30／19:00
LINE UP：delofamilia（trio）／brute in forest
問い合わせ：名古屋K・D Japon（052-251-03242）
2013.06.06（木）＠神戸café Fish
OPEN／START 18:30／19:00
LINE UP：delofamilia（trio）／brute in forest
問い合わせ：神戸café Fish（078-334-1820）
2013.06.07（金）＠京都SOLE CAFÉ
OPEN／START 18:30／19:00
LINE UP：delofamilia（trio）／brute in forest
問い合わせ：京都SOLE CAFÉ 075-493-7011
JOIN ALIVE 2013
2013.07.27（土）＠いわみざわ公園（野外音楽堂キタオン＆北北海道グリーンランド遊園地）
OPEN 9：00／START 11：00／CLOSE 21：30（予定）
問い合わせ：Mount Alive（011‒211‒5600／平日 11：00～14：00／15：00～18：00）
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Release Information
| Now on sale！ Artist：delofamilia Title：archeologic Traffic TRCP105 ￥2,500（tax incl.） |
