ゴールデンウィークは、普段行かないような新鮮な場所に行ってみたいなあ。

でもどんなところに楽しめる場所があるかわからないなあ。

そんなあなたに、QeticがこのGW中に是非行っていただきたい体験型アートスポットを3選ピックアップ。

岐阜、富山、金沢といった順番で回っていくようなドライブを想定したコースで紹介。

養老天命反転地(岐阜)

日本が誇る現代美術家・荒川修作と詩人のマドリン・ギンズ氏による30数年を超える構想を実現した、身体で直接体験することができるアート作品・養老天命反転地

作品は『極限で似るものの家』と『楕円形のフィールド』から成る。『極限で似るものの家』と『楕円形のフィールド』を結ぶ溝状の道は、彼らのメインテーマであった「死なないため」と言う言葉を取り、『死なないた祝道』と名付けられている。

平行感覚を失いかける空間も

「楕円形のフィールド」には、「極限で似るものの家」を分割した9つのパビリオンが点在し、さらに、対をなす丘とくぼみ、148もの曲がりくねった回遊路、大小さまざまな日本列島などがつくられている。ここでは、皆さまが身体を使い、バランスをとりながら、私たちの身体の持つ様々な可能性を見つけることができる。また、「宿命の家」では、小さな子どもでも越えられるほど低い壁が巡らされ、廃墟のようなところではあるが、足もとを見るとキッチンなどの“生活の場”が閉じ込められている。日常と非日常が混じり合った、不思議な“家”への訪問体験が楽しめる。

我々の予想もつかない不思議な“創造的空間”が体験できる数々の作品内には、窪地や滑りやすい斜面もあるので、行かれる方はスニーカーを着用して体験していただくことをおすすめ。

kZm『Emotions』のMVのロケーションにも

また、YENTOWNの最年少ラッパー・kZmの『Emotions』のMVのロケーションに養老天命反転地が使用されているので、MVを通してどんな場所なのかチェックしてみては。

kZm − Emotions (Prod.hnrk)

INFORMATION

養老天命反転地

〒503-1267
岐阜県養老郡養老町高林1298-2 養老公園内
TEL:0584-32-0501
営業時間:9:00 – 17:00
入場料:大人 750円|高校生 500円|小・中学生 300円
詳細はこちら

立山博物館(富山)

立山の自然と人間の関わりがテーマとなっている、立山博物館

広い敷地内は、教界・聖界・遊界と名付けられた3つのゾーンで構成されており、それぞれのゾーンごとに施設が分かれている。

教界には、立山の自然、信仰・文化が学べる「展示館」、聖界には、立山信仰の舞台や立山信仰の世界に関する映像を臨場感ある3面大型スクリーンで眺めることのできる「遙望館」、遊界では立山曼荼羅の世界を五感で体験できる「まんだら遊苑」があり、敷地内には国の特別天然記念物ニホンカモシカを見学できる「かもしか園」などの施設が併設されている。

GW中に是非行っていただきたいQeticが厳選した体験型アートスポット3選 artculture190428_artgw_2

母の胎内を再現したドーム、極楽浄土体験も

地獄の世界を表現した「地界」、立山登拝路を表現した「陽の道」、立山浄土を表現した「天界」、布橋灌頂会の籠りの儀式を表現した「闇の道」の4つから構成されており、天界では、仏の音を奏でられるいろいろな楽器や母親の胎内を体感できる瞑想ドーム、浮遊感を楽しむネットが体験できる。また、最後の「闇の道」を抜けないと現世には帰ってこれないシステムになっているので、体験する際には注意が必要だ。

母の胎内にいた頃を思い出したい、現世に戻ってこれるかわからないぐらいのスリルを味わいたい、なんて方はぜひ訪れてみては。

GW中に是非行っていただきたいQeticが厳選した体験型アートスポット3選 artculture190428_artgw_1

INFORMATION

立山博物館

〒930-1406
富山県中新川郡立山町芦峅寺93-1
TEL:076-481-1216
営業時間:9:30 – 17:00
入場料:
【展示館(常設展示)】一般 300円|大学生以下 無料
【遙望館】一般 100円|大学生以下 無料
【まんだら遊苑】一般 400円|大学生以下 無料
詳細はこちら

鈴木大拙館(金沢)

禅や哲学と聞くと、身構えてしまう人もいるかもしれないが、尻込みすることなく気軽に訪れていただきたいのが、世界的な有名な仏教哲学者・鈴木大拙が生まれた本多町に立つ「鈴木大拙館」だ。

ニューヨーク近代美術館などの設計で知られる世界的建築家・谷口吉生氏が手がけたこの建物は、装飾をそぎ落とし美しくシンプル。隅々まで緻密に計算された空間が印象的では玄関棟、展示棟、思索空間棟の3つの棟と、玄関の庭、露地の庭、水鏡の庭、という3つの庭で構成されている。静かな水辺にたたずみ、四季の移ろいに耳をすませているうちに、自然と五感が研ぎ澄まされる。

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見えない4畳半を楽しめる「思索空間(Contemplative Space)」

谷口氏の素晴らしい設計によって生まれた「思索空間(Contemplative Space)」は、水鏡の庭に浮いているように佇んでいる。内部はこのように、腰を落としてゆっくりできるようになっており、真ん中にあいたスペースは、「見えない四畳半」と呼ばれている。思策空間から見える長方形に切り取られた景色を、ただぼーっと眺めるだけで「禅」の思想に一歩近づいたような気がするはずだ。

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館の周囲には自然林に囲まれた散策路、緑の小径も整備されており、静かな大人の散策にちょうどいい。また、有名な金沢21世紀美術館から徒歩10分ほどで行けるので、合わせていってみるのも良さそうだ。

INFORMATION

鈴木大拙館

〒920-0964
石川県金沢市本多町3丁目4-20
TEL:076-221-8011
営業時間:9:30 – 17:00
入館料:一般 300円|65歳以上 200円(祝日無料)|高校生以下 無料
詳細はこちら