今年でデビュー10周年を迎えたシンガー・ソングライター。そして役者としても活躍中の中村中(なかむらあたる)の活動が活発だ。

昨年末に、7枚目となるアルバム『去年も、今年も、来年も、』をリリースし、2016年2月13、2日14日には東京日本橋三井ホールにて、LIVE2016 <生まれ変わろう、そして>を開催し好評ののちに終焉を迎えた。

4月にはDIR EN GREYのギタリスト、DieのプロジェクトDECAYSへ参加し、東京、名古屋、大阪3都市でのライヴも発表されている。これまでにも数々の大物歌手や 舞台などへの楽曲提供を手掛けてきた中村中だが、自らもロックグループのプロジェクトへの参加もこなすなど、表現の幅の広さには、中村中が独自に培ってきた世界観の奥深さを感じさせられる。

歌手&役者の中村中が宮本亜門演出の『ライ王のテラス』出演 nakamura_ataru_7thalbum

このように、ジャンルや世代を越境した、あまりにも広い振り幅や奥深さは、音楽と役者を両輪とし、多くの才能とインスピレーションを交わしあっていることも関係があるだろう。中村中はデビュー以来、これまでにも多くの役者として数多くの舞台を踏んできた。昨年も舞台、『マーキュリー・ファー』や『ベター・ハーフ』などの話題作へも出演した。そして、3月にも役者、中村中として舞台『ライ王のテラス』出演が決まっている。

『ライ王のテラス』は、カンボジア最強の王として現代にも語り継がれる、ジャヤ・ヴァルマン七世栄華を極めた偉大な王が、今もなお圧倒的な存在感を誇るバイヨン寺院を建設していく雄大なロマンをアンコール王朝の衰亡を背景に描いた壮大な物語。王の肉体が病魔に侵され崩れさるにしたがい、威容な観世音菩薩が完成していく様を、王の精神と肉体の対比で華麗に描かれている。

歌手&役者の中村中が宮本亜門演出の『ライ王のテラス』出演 raiouno_terrace_780

1965年三島由紀夫がアンコール・トムに創作の着想を得て、史実にフィクションを加え4年の歳月をかけて書き上げ、1969年に北大路欣也主演で帝国劇 場にて初演された、幻の名作。カンボジアの伝統文化を継承する舞踊家、楽師の方々を招き、共同制作する国際プロジェクトだ。

演出は国内外で高い評価を得ている演出家・宮本亜門。出演陣も鈴木亮平、倉科カナ、中村中、吉沢 亮など実力派の役者が集まっている。シンガー・ソングライター。そして役者としての実績も着実に積み上げている中村中が出演する『ライ王のテラス』。ぜひ注目してほしい。

EVENT INFORMATION

舞台「ライ王のテラス」

2016.03.04(金)- 2016.03.17(木)
赤坂ACT シアター
TICKET:S席¥9,800/A席¥7,800/U-25席 ¥5,500(税込)
作:三島由紀夫
演出:宮本亜門
出演者:鈴木亮平、倉科カナ、中村 中、吉沢 亮、大野いと、芋洗坂係長、澤田育子、市川 勇、市川しんぺー、神保悟志、鳳蘭

INFO:ホリプロチケットセンター 03-3490-4949

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RELEASE INFORMATION

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text by Mako Masaya