オス*ラウンジが六本木ヒルズ内にあるギャラリー・ROPPONGI HILLS A/D GALLERYにて展覧会<LITTLE AKIHABARA MARKET>が5月10日(土)〜25日(日)までの期間限定で開催中!

本展は、2010年以降、新しいアートのかたちを示し続けてきたカオス*ラウンジによる最新のインスタレーション。本展のコンセプトのベースとなっている「LITTLE AKIHABARA」構想は、2011年11月に「震災後のオタクカルチャー」を描いた『カオス*イグザイル』(<FESTIVAL TOKYO 2011>主催作品 )のなかから生まれたものであり、『カオス*イグザイル』<LITTLE AKIHABARA MONUMENT>に続く展示となる。

「日本的イコノロジーの復興」を掲げた本展のメインビジュアル作品には、日本画家・久松知子さんの大作『日本の美術を埋葬する』をベースに、カオス*ラウンジのメインアーティストである梅沢和木さんと藤城嘘さんがデジタルコラージュで加筆した作品した『リトルアキハバラ@謝肉祭*ぉハョー/^0^\美術コア』が据えられている。

LITTLE AKIHABARA について

「LITTLE AKIHABARA」は震災後、カオス*ラウンジが構想したフィクションである。主人公は、2011年3月11日の大震災以後を生きる「オタク」たちである。

彼らは、それぞれの「やむにやまれぬ理由」で日本を去り、異国の地で暮らしている。彼らは、移り住んだ異国の地で、かつて栄えた故郷の「聖地」を想う。彼らは今、自らの手で、異国の地に自分たちの「聖地」を再建しようとしている。

都市計画から見放された郊外の空き地に、寄せ集めの資材で出来た奇妙なバラックを建て、少しづつ、かつての聖地、「秋葉原」を再建しているのだ。

「LITTLE AKIHABARA」は、日本のオタク/ネットカルチャーの、ひとつの可能性である。それは「最悪の未来」のように見えるかもしれない。しかし、「最悪の未来」に生きながら、自分たちの力で、自分たちの大切なものを守ろうとする彼らは「最高のオタク」であるに違いない。

「LITTLE AKIHABARA」の「MARKET」とはどのようなものだろうか? まず想起されるのは、日本のオタク文化が誇る世界最大規模のMARKET、「コミックマーケット」だろう。「LITTLE AKIHABARA MARKET」は、かつての「コミックマーケット」を再び取り戻そうとする場になるのではないか。

コミックマーケットの「復興」、あるいは「復興」の中のコミックマーケット。瓦礫をかきわけて会場を作り、忘れられたキャラクターを召喚(二次創作)し、貨幣と交換することで、一度失われ、忘れられたものたちが復活する。

それは、無価値から勝ちを生み出すアートの錬金術にも似た、死と再生の儀式である。

Event Information

LITTLE AKIHABARA MARKET
2014.05.10(土)- 25(日)@ROPPONGI HILLS A/D GALLERY
OPEN 12:00/CLOSE 20:00(会期中無休)
入場無料  

参加アーティスト(50音順):
相磯桃花、秋國まみ、荒渡巌(カオス*ラウンジ)、一輪社、今井新、内田究、梅沢和木(カオス*ラウンジ)、KOURYOU、名倉聡美、ハタユキコ、久松知子、藤城嘘(カオス*ラウンジ)…etc

キュレーション、会場設計:黒瀬陽平