たかくらかずきによる個展<みえるもの あらわれるもの いないもの>が5月13日(土)〜6月4日(日)までNEORT++で開催される。

作者・鑑賞者・AIの想像力が「妖怪」として顕現

個展<みえるもの あらわれるもの いないも>では、たかくらかずきと武田俊の往復によって自動筆記的なプロセスで作り上げられた108種類の連句(5/7/5)がバラバラに分解され、鑑賞者は108x108x108の単語から任意の俳句(5/7/5)を作成する。

鑑賞者が選んだ組み合わせの俳句はChatGPTによって50単語の英詩に変換。英詩は神田川雙陽とたかくらによって開発された、たかくらの作風を模した画像生成AIに読み取られ、新たな「妖怪」が召喚される。妖怪は生まれるとすぐに俳句の名を冠したNFTとなりオンラインへ解き放たれる。インスタレーションとして展開される儀式をお見逃しなく。

この展示は現在のAIの在り方からシュルレアリスムが追っていたテーマを再考する展示です。現在のChatGPTやStable Diffusionなどの生成形AIはインターネット上にある世界中の人類のあらゆるアーカイブデータから学習し、人間外の想像力によってテキストや画像をアウトプットしています。それはシュルレアリスム全盛期における人間の無意識への挑戦活動と非常に近いアクセス方式ではないでしょうか。現代の人類は夢や無意識という内的世界にアクセスする代わりに、インターネットを使って人類全体のアーカイブへアクセスし、AIという人間外の想像力を借りて「無意識的意識」による選択を行うのです。この展示では並列に並べられた作者・鑑賞者・AIの三者の想像力により、「存在しない存在」としての新しい無数の「妖怪」をNFTとしてデジタル上に召喚する儀式を行います。

たかくらかずき

Takakurakazuki AnimationShowreel 2018-2020

EVENT INFORMATION

たかくらかずき 個展
みえるもの あらわれるもの いないもの

たかくらかずきの個展<みえるもの あらわれるもの いないもの>開催|ChatGPTなどの生成形AIから無数の「妖怪」をNFTとして召喚 artculture230512-takakurakazuki

2023.05.13(土)〜06.04(日)

NEORT++

14:00〜19:00

月曜・火曜・祝日は休廊日

 

作品/展示設計:たかくらかずき

AI共同開発:神田川雙陽

NFTプログラム/アプリケーション共同開発:NEORT(NIINOMI・waxogawa・Jeunne)

テキスト共同制作(俳句):武田俊

舞台美術共同制作:カタルシスの岸辺(海野林太郎・高見澤峻介)

印刷協力:サンエムカラー

声の出演:たかくらかずき・本山順子・武田俊・ぐちきん・なりタイ園長・うどん1号・磯谷 香代子・吉田山・篠田千明・borutanext5

詳細はこちらたかくらかずき