1年間にわたる「東京映像芸術実験室」を通して独自の映像表現を探求してきた山城大督氏が、3年ぶりの個展となる<VIDERE DECK/イデア・デッキ>を2013年12月19日(金)よりアサヒ・アートスクエアにて開催する。

アーティストユニットNadegata Instant Partyのメンバーでもある山城氏。展覧会ではミュージシャン・蓮沼執太、作曲家・安野太郎をコラボレーターに迎え、映像作品だけではなく、音や照明、視覚効果、オブジェクトを使い、目の前に現われる様々な現象を体感する新しいタイプのビデオ・インスタレーションを主とした新作を発表。

さらに、会期中は関連イベントとして日替わりゲストを招き「東京映像芸術実験室」から続く「映像との対話」シリーズも行われ本展を多角的に分析していくという。山城氏が追求する映像表現を是非生で観てみてはいかがだろうか。

みどころ

1.一年間に及ぶプロセス経て制作された展覧会
アサヒ・アートスクエアが行うアーティスト支援事業「Grow up!! Artist Project(グローアップ・ アーティスト・プロジェクト)」に選出された山城は、一年間にわたり映像表現について再考する「東京映像芸術実験室」を展開。本展<VIDERE DECK / イデア・デッキ>は、そのプロセスの中で発案された。
2.ジャック・ラカンによる「鏡像段階論」を引用
本展の中心作品となる新作“The Mirror Stage”は、哲学者ジャック・ラカンによる人間形成 の一時期を指す「鏡像段階論」から着想を得、音と照明と映像、オブジェクトで構成された「現 象」が次々と起こっていく新しいタイプのビデオ・インスタレーションへと昇華させる。
3.多数のコラボレーターとの共同作業
本展は様々な人々とのコラボレーションによって成立。会場のデザインには、空間デザイナーの小野田裕士を迎え、山城の作品構想へ呼応するように会場の設計から素材選びまでを行った。また、新作の“The Mirror Stage”には、作曲家の安野太郎、ミュージシャ ンの蓮沼執太を招き、彼らとの強力タッグにより新境地へと挑む。
4.連日繰り広げられるトークイベント
期間中、連日にわたり関連イベントとして、トークイベントを開催。山城と同世代のアー ティストやキュレーター、研究者を招き、本展における「映像表現」について議論を深める。

Event Information

Asahi Art Square Grow up!! Artist Project 2013
東京映像芸術実験室 presents
山城大督展<VIDERE DECK/イデア・デッキ>

2013.12.19(木)〜23(月・祝)@アサヒ・アートスクエア
OPEN 11:00〜CLOSE 21:30
ENTRANCE ¥500
主催:アサヒ・アートスクエア/東京映像芸術実験室実行委員会
協賛:アサヒビール株式会社
助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
問合せ:アサヒ・アートスクエア E/aas@arts-npo.org(090-9118-5171)

【関連イベント】
オープニングトーク「山城大督の時間について」
2013.12.19(木)
START 19:30/END 20:30
LINE UP:野村政之(こまばアゴラ劇場・劇団青年団/アサヒ・アートスクエア運営委員)、山城大督
*終了後、オープニング・パーティー「お・も・て・な・し!」を開催。

映像への対話 vol.5「運動と革命と映像と僕たち」
2013.12.20(金)
START 19:30/END 21:00
LINE UP:丹羽良徳(アーティスト)、山城大督

映像への対話 vol.6「今日の映像表現/山城は何をしたいのか?」
2013.12.21(土)
START 19:30/END 21:00
LINE UP:島貫泰介(美術ライター/アサヒ・アートスクエア運営委員)、山城大督

映像への対話 vol.7「ナデガタの中の映像について」
2013.12.22(日)
START 19:30〜END 21:00
LINE UP:中崎透(美術家/Nadegata Instant Party)、野田智子(アート・マネージメント/Nadegata Instant Party)、山城大督

映像への対話 vol.8「『VIDERE DECK』を考察する」
2013.12.23(月・祝)
START 19:30/END 21:00
LINE UP:服部浩之(国際芸術センター青森学芸員)、齋藤理恵(早稲田大学大学院文学研究科博士課程)、山城大督