6/27はムジナの日！幻のジビエ専門店オープン記念！仕掛け人×水カン対談

Q.5 コムアイさんが「むじなや」を利用するとしたら、どんなシチュエーションがいい？

コムアイ　全員で、穴熊のかぶりものをかぶって行きたいかも。穴熊一家になって穴熊を食べたい（笑）。肉球とかも付けちゃったりして。あと、私結構ひとりですきやきとかをするのが好きで……。だから、結構ひとりで来ちゃいそう（笑）。

大谷　おひとりさまだ（笑）。

コムアイ　渋谷近辺の人は、夜ゴハンとかに利用するのもいいのかも。夜の打ち合わせで「穴熊行こう」ってなると嬉しいですね。ムジナ料理って、夜のイメージと合う感じがするし。

大谷　そもそも、うちでやってるカフェ（宇田川カフェなど濃い目のコーヒーで夜カフェ・ブームの発火点になった店舗）もそうだよね。「同じ穴のムジナ」って言葉があるけど……。

コムアイ　ああ、あの言葉って穴熊のことだったんですね！　

Q.6 それにしてもパイセン、出店ペースがどんどん早くなっている気がします……！

大谷　いつも言ってるけど、本当は事業欲なんてあまりなくて（笑）。この間もうちでやってる大阪のライヴハウス（梅田のShangri-La）が10周年を迎えたんだけど（10周年イベントにはKANA-BOON、キュウソネコカミ、ドラマチックアラスカ、在日ファンク、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団が出演）。

コムアイ　私、来月ツアーで行きますよ、すごくいいハコですよね。

大谷　本当はもうね、新店舗は出したくない（笑）。何もやらなければ、新しい問題は起きないわけで。でも自分の場合、「The Closet（クローゼット）」や今回の「むじなや」は自分の趣味だけれど、基本はスタッフの「こんな店をやりたい」ってアイディアを形にすることが多いというか。

コムアイ　それで増えちゃうんですね（笑）。でもスタッフの人からアイディアが沢山出てくるなんて、きっとすごくいい関係なんですね。

大谷　今どき、ねえ。だから「いいよ」って言って、増えちゃう。「偉いじゃん。じゃあやってみよう」って。いいスタッフが集まってくれてるってことなのかな。それに自分の場合、もともとテンションも血圧も低い人間で、何かをやってないと眠くてしょうがないの。血圧、上が100ぐらいで、下が50ぐらいで……徐々に電池切れに向かっていて……（笑）。あとはサービス精神だけですね。うちのアーティストがライヴをやってお客さんが楽しそうにしてたりとか、ご飯を食べておいしいって言ってくれるとか、自分はそうやって人に喜んでもらうのが好きなんじゃないかな。ほんと、基本はそれだけなんですよ。

Q.7 最後に教えて！　獣肉の未来については？

大谷　獣肉だけにかかわらずだけれど、自分は「選択肢が増える」っていいことだと思っていて。食べる人は勝手にしやがれだから、好きなものを食べればいいと思うんだけど、その時に選択肢があることが重要だと思う。自分がやってることのすべてに共通してるのって、結局そういうことなんだなって思ったりもしていて。

コムアイ　私の場合は、獣肉が「手が届きにくい、敷居が高いもの」になってるのがよくわからないんです。だからこうやってお店を作って流通を頑張ってくれる人がいれば、本当は全く食べづらくないってことが伝わるのにな、って。全然ゲテモノじゃないし、栄養価も高いし。

大谷　ヘルシーだしね。味もおいしいんだったら、もっと食べられていいはずで。

コムアイ　だから私は、ゆくゆくはスーパーとかにも獣肉が普通に置いてあって、美味しかったり安かったりするからそっちが選ばれる、みたいになるといいなぁって思うし、きっとそうなるんじゃないかなって思ってます。

大谷　あと、若い人は血を見るのが嫌だ、みたいなところもあったりして、猟師になりたがらないらしいのね。だから、そういう意味でも獣肉に触れる機会を作れると思うんだよね。

コムアイ　だんなさんが獣を仕留めてきて、それを私がさばく、みたいな家庭を築きたいです（笑）。

大谷　ははは、もう割と結婚する前提になってるね（笑）。

text＆interview by Jin Sugiyama
photo by Chika Takami

★実は現在大谷パイセンのドキュメンタリーが撮影中！　この日の取材の様子は後日テレビ東京にて一部放送されるカモ！？