新型コロナウイルスが猛威をふるった2020年。リモートワークや一斉休校など、おうち時間が増えたせいか、ラジオに対して注目が集まった1年でした。そんな中、今年ラジオを聞き始めたという方も多いのではないでしょうか? 2020年のラジオを聞きまくり、面白かったエピソードを書き起こした中から僕、みやーんZZが特に印象的だったものを3つ、ピックアップいたしましたのでご紹介します!

ラジオ書き起こし職人・みやーんZZが今年もっとも印象的だったラジオエピソードは星野源・NiziU・アメリカ大統領選挙!?

・星野源 自身の全楽曲のSNS・YouTube使用解禁を語る

2020年4月28日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』での星野源さんのトークです。数年前に自身の楽曲“”を使った、いわゆる“恋ダンス動画”などをYouTubeやSNSに投稿することを期間限定で許可していた星野源さん。その利用期間終了後、投稿されていた動画は投稿者の方々が削除するという形になっていました。しかし様々な権利的な手続きをした結果、“恋”を含む自身の音源について、各種動画サイトやSNSで利用できるようなったことをこの日の放送で星野さんが発表しました。緊急事態宣言下で『#うちで踊ろう』ムーブメントを展開するなど、SNSをうまく活用している星野源さん。自身の楽曲をダンス動画だけでなくカバーやBGMなど、多くの人がより様々な形で楽しめるようにした星野さんの今回の判断は、海外のアーティストたちの姿勢にも通じるものを感じました。このような動きが日本の他のアーティストにも広がるといいなと思っております!

星野源 – うちで踊ろう Dancing On The Inside

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・朝井リョウ『Nizi Project』最終メンバー発表番組で感じた違和感を語る

2020年7月19日放送のニッポン放送『高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと』での朝井リョウさんのトーク。これが今年、僕のサイトで一番アクセスのあった書き起こし記事でした。今年、大きな話題を呼んだオーディション番組『Nizi Project』。J.Y. Parkさんの審査や出場者の尊厳を尊重するスタイルなどにより、回を追うごとに注目度が高まっていきました。オーディション番組が大好きな作家の朝井リョウさんも『Nizi Project』に当然のようにハマり、Huluに月額料金を課金をして最新情報を追っていたそうなのですが、一番注目が集まる最終メンバー発表が有料のHuluよりも先に、無料の地上波放送、日本テレビ『虹のかけ橋』の方が早かったということに対して違和感を感じたと話します。「結局、テレビが一番偉いのかな? もうそんな時代じゃないよね?」という価値観が変化している話をしていたのですが、実は自身もまた別の古い価値観にとらわれていたことに気がついて……というオチも最高でした。その後のNiziUのブレイクも含めてとても印象的なエピソードだったとも思います。

NiziU 『Make you happy』 M/V

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・安住紳一郎 アメリカ大統領選挙を理解するための「50州覚え歌」を語る

2020年11月22日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中での安住紳一郎さんのトークです。2020年後半、最も注目されたアメリカ大統領選挙について、報道番組に携わる安住紳一郎さんも「どうにかしてよりわかりやすく伝えられる方法はないか?」と悩んでいた模様。そして「選挙を理解するためにはまずはアメリカそのものへの理解を深める。そのためには50州の名前を全部暗記する」という方法にたどり着きます。そしてここで13年前、同番組で紹介していた“アメリカ50州覚え歌”が堂々の復活! 「オクラホマ・ミキサー」のメロディーに乗せてAのアラバマ州からWのワイオミング州まで、アルファベット順に州の名前を言っていく英語の覚え歌。日本人の我々がいきなり歌うのにはなかなかハードルが高いこの歌をその英語文法、韻や表現なども含めて安住さんが実演しながら紹介していきます。さらには自身がオリジナルで作成した「日本47都道府県覚え歌」まで披露していました。この放送の翌週以降のリスナーからの反応も秀逸で、海外在住の方、お子さんなどたくさんの方が歌った音源を投稿。電話でつないで生歌披露した方は実は現役のオペラ歌手だったという一幕も……。あまりの反響に「この作品は私の手を離れたな」と本物のアーティストのような発言をする安住さんに大爆笑をしてしました。この回、歌の実演中の安住さんのカタカナ英語を文字化することが結構上手くできたなと思っており、そんな意味でも印象的な回でした。

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(おまけ)

・T-PABLOW BAD HOP横浜アリーナ無観客公演スピーチ書き起こし

こちらはラジオの書き起こしではないのですが、今年個人的にとても印象的だったトークです。2020年3月1日に横浜アリーナで開催されたライブ<BAD HOP WORLD 2020>でのBAD HOP・T-PABLOWさんによるMCが心に残っています。<BAD HOP WORLD 2020>は新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、無観客での開催に。ライブを中止したり、規模を縮小しての開催などの判断をすることも可能ではあったけれども、当初の予定通りのセット、演出で無観客ライブをYouTubeで無料配信することを決めたBAD HOP。それにより1億円ほどの負債を背負うことも含め、T-PABLOWさんが自身の思いを赤裸々に話していました。僕もYouTubeの配信を見ていたのですが、このT-PABLOWさんのMCにはグッと心を掴まれ、ライブ終了後すぐに文字起こししてUPしまいました。その後、クラウドファンディングで約7,800万円を集めることになる展開も熱かったですし、2021年1月には同じ横浜アリーナで<BAD HOP WORLD THE REVENGE>を開催することを発表したことにも驚かされました。今後も彼らから目が離せません。

“BAD HOP WORLD 2020” IN 横浜アリーナ 無観客生配信ライブ “Chain Gang” – feat. T-Pablow, Vingo, Tiji Jojo & Benjazzy

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PROFILE

みやーんZZ

ラジオ書き起こし職人・みやーんZZが選ぶ今年もっとも印象的だったラジオエピソード3選! life201229_miyearnzz_radio_main

2011年頃から趣味でラジオの書き起こしをスタート。記事は自身のサイト「miyearnZZ Labo」にて随時更新中。

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