行ってきたぞ<グラストンベリー>! これまでにコラムでも何度か紹介した世界最大の音楽フェスティバル<グラストンベリー・フェスティバル2015>。<フジロック>のモデルにもなったと言われている世界最大級の音楽の祭典ですが、名前はよく聞くものの、実際の様子はあまり知らないという方も多いのではないでしょうか。今回はその壮大な世界観を記録した写真&テキストで<グラストンベリー>の様子をお届けします!

<フジロック>開催直前ということで、記事後半では、今年の<フジロック>に出演するアーティストの<グラストンベリー>でのライブ映像をまとめているので、そちらも合わせてチェックしてみてください。フジロッカーはこれで予習は完璧! あとは苗場に向かうだけ!

晴天に恵まれた夢のような3日間

グラストンベリー’15レポ!フジロック出演アーティスト動画も column150722_shotarotsuda_2-780x520

6月末にイギリスにて行われた<グラストンベリー・フェスティバル2015>。イギリスらしい“雨”と、農場という立地ゆえの“泥”が、ある種の「名物」になっている<グラストンベリー>だが、2015年は金曜に一時強い雨が降った程度で、例年にないほど快適な環境の中で、夢のような週末を過ごすことができた。Festival Junkieチームも前夜祭(木曜)から会場入りしていたが、楽しみのひとつだったMuddy Man(あえて泥にダイブして楽しむ強者)は、今年ほとんど見かけられなかった。(昨年は会場内にたくさんいました)というわけで、まずはそんな天候に恵まれた<グラストンベリー>で話題になったトピックを紹介していきたい。

サプライズ、奇跡の共演、前代未聞のハプニングまで

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<グラストンベリー>といえば、世界中から最高峰のアーティストが集まることもあり、あっと驚く共演や大物のサプライズ登場が楽しみのひとつ。もちろん今年もたくさんあったサプライズや奇跡の共演が会場。さらに前代未聞のハプニングまで。その一部が動画で公開されているので紹介していきたい。

The Libertines – Don’t Look Back Into The Sun(Glastonbury 2015)

今年の<グラストンベリー>最大のトピックといえば、やはりザ・リバティーンズの緊急出演。フー・ファイターズのキャンセルでフローレンス・アンド・ザ・マシーン がヘッドライナーに昇格し、急遽空き時間になっていたところにまさかのザ・リバティーンズが登場。8月末に開催される<レディング&リーズ・フェスティバル>の参加が決まっている中(「フジロック=グラストンベリー」、「サマーソニック=レディング」というと分かりやすい)、当日の朝からSNSなどで噂が流れ始めたが、演奏が始まるまで公式のアナウンスなどは一切なし。それにも関わらず、噂を信じたオーディエンスが次々と集まり、演奏前から超満員ながら異様な雰囲気が漂っていたメインステージ。そしてまだまだ明るい20時過ぎに4人がステージに登場した瞬間の「本当に出ちゃった!」という驚きと「噂を信じてメインステージに戻って来てよかった」という安堵の入り交じった大歓声は間違いなく今年の<グラストンベリー>のハイライト。1週間前に急遽キャンセルが決まったフー・ファイターズの穴を自国のバンドの大抜擢で乗り切ってしまうあたりが、<グラストンベリー>、そしてイギリスの底力。久しぶりの<グラストンベリー>での“Don’t Look Back Into The Sun”ですが、相変わらず音を外している00:40あたりで、日本の国旗も高く掲げられているので要注目!

Mark Ronson – Uptown Funk(Glastonbury 2015)

2014年を制した楽曲がファレル・ウィリアムスの“Happy”なら、2015年を制したのはマーク・ロンソンの“Uptown Funk”といってもいいだろう。事前には、原曲のボーカルのブルーノ・マーズの登場も噂されていたが、蓋をあけてみれば、メアリー・J. ブライジとジョージ・クリントンが合わせて登場するという、まさに<グラストンベリー>ならではの夢の共演が実現。こんな超贅沢な共演が楽しめてしまうのが、<グラストンベリー>というフェスの凄さなのだが、実はこのステージがザ・リバティーンズの演奏のほぼ真裏。贅沢なのか、主催者の意地悪なのか、もはやよく分からないことが起こってしまうのもご愛嬌。<グラストンベリー>の会場では、常にアーティストの重なりに頭を抱えてしまいますが、「The Libertines VS Mark Ronson」は、歴代の悩み(嫌がらせ?)の中でもトップクラス。こんな贅沢な嫌がらせを受けられるのも<グラストンベリー>だからこそ。

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このままのペースで行くと、永遠にレポートが終わらなそうなので、話題になったトピックを残り3つをご紹介。「ダライラマ登場で会場がまさにひとつになったパティ・スミスのステージでの大合唱」、そして「ステージに観客が乱入するというまさかのハプニングが起こったカニエ・ウエストのステージ」(自分が乱入するときはあんなに調子がいいのに)、そして「日本代表SOIL&”PIMP”SESSIONSの熱すぎるアクト」を続けてお楽しみあれ!

Dalai Lama – 80th birthday speech at Glastonbury 2015

Kanye West Interrupted At Glastonbury 2015

SOIL&”PIMP”SESSIONS – Fantastic Planet(Glastonbury 2015)

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