レイチェルの全然ファイトクラブ

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Photo by MARY CYBULSKI ©2016 Inkjet Inc. All Rights Reserved.

自己紹介

レイチェルです。普段はchelmicoという名前でラップをやっています。映画はたくさん観る方ではないと思います。なぜか映画の感想文を書くことになったので書きます。
 

「パターソン」 感想

ジム・ジャームッシュの映画はコーヒー&シガレッツしかみたことない。全然よくわからなかっだけど、カッコいいなって思ったのを覚えてる。でもぶっちゃけ「ジム・ジャームッシュが好き」っていう人はカッコつけてるんだと思ってた。てかたぶんちょっとカッコつけてる。
 

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そんなジム・ジャームッシュの最新作『パターソン』を観ることになった。チラシのあらすじには「ニュージャージー州パターソンに住むバス運転手パターソン(アダム・ドライバー)。彼の1日は朝、隣に眠るローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをして始まる。いつものように仕事に向かい、業務をこなす中で、心に浮かぶ詩をノートに書きとめていく。帰宅して妻と夕食をとり、愛犬マーヴィンと夜の散歩。バーへ立ち寄り、1杯だけ飲んで帰宅しローラの隣で眠りにつく。そんな一見代わり映えのしない毎日。パターソンの日々を、ユニークな人々との交流と、思いがけない出会いと共に描く、ユーモアと優しさに溢れた7日間の物語。」

ってあるけど、この映画、このあらすじが全てでビビる。あらすじがネタバレなのである。本当に何もない。起承転結もない。途中から始まって途中で終わる。妻は死なないしワルそうな輩に犬を盗まれないし、バスの運転中に交通事故を起こし責任をとってやめさせられることもない。これから観る人は安心して観てほしい。本当にあらすじが全て。
 

以下、私がちょっと気になった雑感を適当に。
 

パターソンに住んでるパターソン。

石川県に住んでる石川さんみたいな感じなのかね。

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嫁が可愛い

パターソンの嫁のローラがアホ可愛い。カップケーキで一山当てるって言ってた次の日にカントリー歌手になるって言い出しちゃう感じ。勝手に壁を訳わかんない模様に塗ったりするし、芽キャベツとチーズのパイ(意味がわからない)をディナーに出しちゃったりもうやることなすことアホ可愛い。そんなローラをモゴモゴしながらなんとなく受け入れるパターソンも可愛い。ナイスカップルや。

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ワンジャック

パターソンの愛犬マーヴィンとの夜の散歩中にワルそうな輩が出てくるんだけど、犬を見て「高そうな犬だな〜!Dogjackされるなよ!」というのを”ワンジャック”と訳していたのがよかった。かわゆす〜
あとこの犬がめっちゃ可愛いです。パンフレットによると撮影が終わった後に亡くなっちゃったみたいです。かなしい…。。

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音楽がやたらと不穏

Carter Logan and Jim JarmuschによるSQÜRL っていう人が音楽やってるらしくて、劇中の音楽がカッコいいんですけどなんか不穏なんだよね。なんでなん??なんでそんな不穏なん?
これから誰か死ぬ気がして仕方がなかったよ。しかし、前述の通り誰も死にません。

 
 

永瀬正敏さん

映画のラストに日本の役者の永瀬正敏さんが出てくるんですけど、その人がパターソンの隣に座った瞬間のパターソンの外タレ感に笑う。今までそんなことなかったのに突然外タレ化するじゃん。

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何も起きない

そらね、ちょっとした出来事は起きるんですけどね、この映画はも、ほんんっとに何も起きません。多分映画館で観ないと寝ちゃう。映画館で観ても寝る人いそう。それくらいなにも起きないです。

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でも私たちも生きてて特にはなんにも起きないもんね〜。
このなんにも起きない毎日を肯定された気がするし、壁の落書きとか街路樹のざらざらとかがいつもよりくっきり見える気がしますね。この映画で寝落ちできたら素敵なことだね。
 

もう一回観たいか?(重要)

観たい〜
 

フィルマークスに書くであろう一言

ええがな〜
 
 

ジム・ジャームッシュ監督の新作『パターソン』予告編

 

INFORMATION

パターソン

レイチェルの全然ファイトクラブVol.01 ジム・ジャームッシュ監督の最新作『パターソン』の感想 paterson_0
第69回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門出品・パルム・ドッグ受賞
第42回ロサンゼルス映画批評家協会賞 主演男優賞受賞
監督・脚本:ジム・ジャームッシュ
出演:アダム・ドライバー、ゴルシフテ・ファラハニ、永瀬正敏 他
2016年 / アメリカ / 英語 / 118分 / アメリカンビスタ / カラー / 5.1ch
原題:PATERSON / 日本語字幕:石田泰子
提供:バップ、ロングライド
配給:ロングライド

2017年8月26日(土) ヒューマントラストシネマ有楽町 / 新宿武蔵野館ほか全国順次公開

 

PROFILE

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Rachel

chelmico
講談社ミスiD2014のMC RACHEL とMC MAMIKOから成る女性2人組ラップ・ユニット。2015年5月にヒイラギペイジ作曲、chelmico作詞の1st song「ラビリンス’97」を発表し本格的に音楽活動を開始。2016年10月19日には1st album「chelmico」リリース。現在はライブ等都内を中心に精力的に活動中。

Rachel

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コラムニスト

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