映画『All the Streets Are Silent:ニューヨーク(1987-1997)ヒップホップとスケートボードの融合』が、2022年10月21日(金)にヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国公開される。この度、本作の本編より一部動画が解禁された。
「あの頃」のニューヨークをスクリーンで
1980年後期のニューヨーク。アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)やジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)たちの時代が終焉を迎え、そこに空いた穴を埋めるかのようにヒップホップとスケートボードという2つのサブカルチャーが頭角を現し始める。当初ヒップホップは黒人の物、スケートボードは白人の物というイメージが強かったが、当時では珍しくヒップホップを流すクラブ・Marsのオープンから、ウータン・クラン(Wu-Tang Clan)、ナズ(Nas)やノトーリアス・B.I.G.(The Notorious B.I.G.)などのラッパーの誕生、映画『KIDS/キッズ』の公開、スケートブランドのZoo YorkやSupremeのローンチなどを経て、ライフスタイルが似ていた両者の文化は次第に交わり、ラッパーがスケートブランドで着飾るように、スケーターがヒップホップを聴くようになる。そして不良と呼ばれていた若者たちの生き様が、今では世界的に最も影響力のあるストリートカルチャーを作り上げた。
伝説のラジオ番組を収めた貴重な本編映像が解禁
この度解禁されたのは、1990年10月にコロンビア大学のラジオ局WKCRでスタートした番組『ストレッチ・アームストロング&ボビート・ショー』での貴重映像。このラジオ番組は、ラージ・プロフェッサー(Large Professor)など当時アンダーグラウンドで普通のラジオには呼ばれないアーティストを次々と出演させ、熱狂的なファンたちに支持されていた。
ア・トライブ・コールド・クエストのジェロビ・ホワイト(Jarobi White)がゲスト出演した日、番組の様子を撮影していると、ゲストではない若者が突然マイクの前に立って最高なライムを刻み始めた。それこそが、若かりし頃のバスタ・ライムス(Busta Rhymes)の姿である。おそらく、彼の初ラジオ出演の映像だ。このラジオ番組は成功の象徴で、偉大なアーティストたちの登竜門となった。
【10.21公開】映画『All the Streets Are Silent』本編映像①:バスタ・ライムスのフリースタイル
映画『All the Streets Are Silent:ニューヨーク(1987-1997)ヒップホップとスケートボードの融合』は、2022年10月21日(金)にヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国公開。ヒップホップ、スケートボード、ストリートファッション。今、最も勢いのある巨大カルチャーはここから誕生した。その誕生の様子を、ぜひ銀幕の前で目撃してほしい。
【10.21公開】映画『All the Streets Are Silent:ニューヨーク(1987-1997)ヒップホップとスケートボードの融合』予告編
INFORMATION
All the Streets Are Silent:ニューヨーク(1987-1997)ヒップホップとスケートボードの融合
2022.10.21.(金)
ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
監督:ジェレミー・エルキン
ナレーション:イーライ・ゲスナー
音楽:ラージ・プロフェッサー
製作総指揮:デヴィッド・コー
製作:デイナ・ブラウン、ジェレミー・エルキン
原題:All the Streets Are Silent: The Convergence of Hip Hop and Skateboarding(1987- 1997)
2021年/アメリカ/89分
©2021 Elkin Editions, LTD. All Rights Reserved.
日本語字幕:安本熙生
配給:REGENTS