黒沢清が監督/脚本を務めた映画『Chime』が完成。DVT(デジタル・ビデオ・トレーディング)プラットフォームのRoadsteadにて2024年より独占販売される。

黒沢清の新作は「ホラーでもサスペンスでもない、全く新しいジャンルの映画」に

世界中に熱狂的なファンを持つ黒沢清監督の最新作は、摩訶不思議な恐怖に支配される映画『Chime』。
 
黒沢監督と言えば、『スパイの妻』(20)でヴェネツィア国際映画祭・銀獅子賞受賞も記憶に新しいが、世界的に注目されるきっかけとなった『CURE/キュア』(97)をはじめ、『回路』(01)、『ドッペルゲンガー』(03)などオリジナルのサスペンス・ホラーを送り出してきた。新作『Chime』もその系譜に属する。本作はメディア配信プラットフォーム・Roadsteadオリジナル作品第一弾であり、「自由に作品を制作してほしい」というオーダーから作られた、ホラーでもサスペンスでもない、どのジャンルにも属さないながら極めて純度の高い“黒沢清”らしさ溢れる恐怖が描かれる。主演は、吉岡睦雄。名バイプレイヤーとして数多くの作品に出演してきた吉岡が、黒沢監督作の初主演を飾る。チャイムとは何なのか、どこから聞こえてくるのか、人を狂わせるサインなのか……。説明過多にならないことで恐怖のその先を想像させ、観客は例えようのない恐怖に包み込まれる。黒沢監督が紡ぐ、待望のオリジナル脚本作品が完成した。
黒沢清の新作映画『Chime』が完成、来年よりDVTプラットフォーム・Roadsteadにて独占販売|主演は吉岡睦雄、「ホラーでもサスペンスでもない、全く新しいジャンルの映画」に film231218-chime3
(c)2023 Roadstead
料理教室の講師として働いている松岡卓司(吉岡睦雄)。ある日、レッスン中に生徒の1人、田代一郎が「チャイムのような音で、誰かがメッセージを送ってきている」と、不思議なことを言い出す。事務員の間でも、田代は少し変わっていると言われているが、松岡は気にすることなく接していた。
 
しかし別の日の教室で、田代が今度は「僕の脳の半分は入れ替えられて、機械なんです」と言い出し、それを証明するために驚くべき行動に出る。田代の一件後のある日、松岡は若い女性の生徒・菱田明美を教えていた。淡々とレッスンを続ける松岡だったが、丸鶏が気持ち悪いと文句を言う明美に、彼は──。松岡の身にいったい何が起きたのか。
 
料理教室で、松岡の自宅で、ありふれた日常に異様な恐怖がうごめき始めたのだった……。

INFORMATION

Chime

黒沢清の新作映画『Chime』が完成、来年よりDVTプラットフォーム・Roadsteadにて独占販売|主演は吉岡睦雄、「ホラーでもサスペンスでもない、全く新しいジャンルの映画」に film231218-chime4

監督/脚本 黒沢清

主演 吉岡睦雄

 

プロデューサー 川村 岬/岡本英之/田中美幸

共同プロデューサー 村山えりか

製作 Roadstead

企画 Sunborn

制作プロダクション C&Iエンタテインメント

Roadstead