昨年結成25周年を迎えた電気グルーヴの結成からのヒストリーを追った初の伝記的ドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? 〜石野卓球とピエール瀧〜』のキービジュアルが公開された!

この作品の制作を振り返り監督の大根仁は、「男前な電気グルーヴの映画にしようと思った」と語っており、シリアスな表情が印象的な二人の写真を基調にしたキービジュアルは、毎回凝ったアートワークにも注目が集まる電気グルーヴには珍しいストレートなデザインとなっている。

男前な電気グルーヴ!ドキュメンタリー映画のビジュアル解禁 film151008_denkigroove_1

Comment:大根仁

いちばん面白くて、いちばん狂っていて、いちばんカッコ良い先輩たちは、同時にいちばん近づきたくない、すなわちいちばん仕事をしたくない存在でした。

昨年春、この映画の企画をマネージャー道下氏に告げられたとき、それは赤紙招集のような、恐怖新聞が届いたような気持ちでした。道下氏もそれを気遣ったのか、高級鰻店をセッティングしてくれたのですが、せっかくの鰻もマムシの蒲焼きにしか思えませんでした。「オレが断ったらどうなりますか?」「んー、まあ誰か別の監督にお願いすると思いますが……二人から挙がったのが大根さんの名前だったんですよ」「……」電気グルーヴ過去25年の映像をエディット&ディレクションする。過去、それなりに難易度の高いミッションをこなしてきた自負はありましたが、いちばんカッコ良い先輩たちが、怖い批評家であることも知っているオレは、この仕事に確実に「地獄」を予感しました。サブカル世代の合い言葉である【でもやるんだよ!】で乗り切れる仕事でもないことも。今、出来上がった作品を見て思うことは……っていうか、まだ出来上がっていません!! 昨年の<フジロックフェスティバル>から撮影を始めて、過去25年分の膨大な映像素材(250時間、5テラ!!!)をチェック&チョイスして、本格的な編集をスタートさせたのが桜咲く頃でしたが、電気グルーヴのヒストリーを2時間やそこらでまとめることなんかできるわけないじゃないですか!!! というわけで、当初「夏公開」の予定が「冬公開」ということになってしまいました…。さらに最近会った卓球さんは「頼んだ覚えはない」、瀧さんには「まかせる。出来上がりを観て文句を言う」と……。誰かこの仕事代わって!!!

DENKI GROOVE THE MOVIE? 〜石野卓球とピエール瀧〜

2015年12月26日(土)全国2週間限定年越しロードショー


監督:大根仁
キャスト:電気グルーヴ(石野卓球、ピエール瀧)
天久聖一、Andi Absolon(元ヨーロッパ ブッキング エージェント)、ANI(スチャダラパー)、Bose(スチャダラパー)、CMJK、DJ TASAKA、日高正博((株)スマッシュ 代表取締役)、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、道下善之((株)ソニー・ミュージックアーティスツ)、中山道彦((株)ソニー・ミュージックアーティスツ 代表取締役)、小山田圭吾、SHINCO(スチャダラパー)、砂原良徳、山口一郎(サカナクション)、山根克巳(LIQUIDROOM)、山崎洋一郎(rockin’on JAPAN総編集長)、WESTBAM(A to Z)
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン
全国共通前売券:¥1,500 (特典付き)※10月23日(金)より、上映劇場及びプレイガイドにて一斉発売
© 2015 DENKI GROOVE THE MOVIE? PROJECT

イントロダクション

1989年8月20日、大阪、十三ファンダンゴでの初ライブ。
その日から今日に至るまで、電気グルーヴは常に電気グルーヴであり続けている。

誰も行ったことのない場所で、誰も聴いたことのない音を鳴らし、
誰も観たことのないパフォーマンスを行って、26年。
音楽というジャンルを超えて多くの人々の”生き方”に影響を与え、
そして今も与え続ける存在。それが電気グルーヴである。

これまで世に出ることのなかった幻の初ライブから
現在に至るまでの膨大かつ貴重な映像資料と、
元メンバーやスタッフ、アーティストたちの証言により、
克明に語られる電気グルーヴヒストリー。

電気グルーヴとは、果たして何者なのか?

ストーリー

テクノを初めてメジャー・フィールドに持ち込み、日本のポップ・ミュージックの歴史を大きく変えた電気グルーヴは、なぜ結成26年を迎える今もなお、唯一無比・唯我独尊・イノベイティヴな存在であり続けられるのか──。

26年間の膨大な映像からピックアップした貴重なシーンと、元メンバーやスタッフやミュージシャンや関係者など、電気グルーヴと関わってきた13人の証言により、電気グルーヴの26年間を総括するヒストリームービー。

1989年8月20日に大阪・十三ファンダンゴで行われたデビュー・ライヴなど初めて世に出る映像や、海外のミュージシャンを圧倒するほどに超満員のオーディエンスを熱狂させた2014年7月25日の『FUJI ROCK FESTIVAL’14』グリーンステージでのパフォーマンスまで、ライブ映像もふんだんに収録。数多くの秘蔵映像や楽曲とともに、電気グルーヴの歴史が語られる。

監督は『モテキ』『恋の渦』『バクマン。』で知られる、「東洋一メジャーとアンダーグラウンドの境界線のない男」大根仁。結成、インディー時代、デビュー、『VITAMIN』での覚醒、『ORANGE』期の危機、“Shangli-la”『A』での大ブレイク、まりん脱退、活動休止、そして卓球と瀧、ふたりでの本格始動まで──。

電気グルーヴは、なぜ『FUJI ROCK FESTIVAL』のグリーンステージに立ち続けることが出来るのか?
電気グルーヴは、なぜ26年ものあいだ常に新しく、誰にも真似できない存在でい続けることが出来るのか?
電気グルーヴ。石野卓球とピエール瀧。
二人の26年間の物語が、いま明かされる。

公式サイト

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