1月16日(土)から2月11日(木)まで角川シネマ新宿にて<生誕100年特別企画「市川崑 光と影の仕草 」>が開催される。

市川崑は、東宝、日活、大映などで数多くの作品を手掛け、2008年に逝去した。山田洋次を始め、三谷幸喜、庵野秀明、岩井俊二などの現在も第一線で活躍するクリエイターたちも彼のファンを公言している、日本映画史にその名を残す名監督である。日本人なら誰もが知っている『犬神家の一族』や、1964年の際に「記録か 芸術か」との物議を醸した『東京オリンピック』の監督を務めた。

庵野秀明、岩井俊二等が敬愛する名匠・市川崑の特集上映開催 1225inugami-copy

犬神家の一族 ©KADOKAWA1976

そんな市川崑の生誕100周年を記念して行われる今映画祭では、監督の代表作『雪之丞変化』『おとうと』『炎上』のデジタル復元版を含めた全27作品が上映される。

全27作品の中でイチオシの作品は『黒い十人の女』だ。

主演に山本富士子、岸恵子、船越英二など当時活躍していた俳優たちが顔を揃えている本作は、公開から数十年経った1990年代、渋谷系が世間を賑わせていた頃、ピチカート・ファイブが企画した<『黒い十人の女』リバイバル上映>が行われ、見事大ヒット。そのリバイバル上映から約20年経ち、再び劇場で観ることができるのは、なんとも喜ばしいことだ。

その他の上映作品には、三島由紀夫の代表的小説『金閣寺』を原作に、市川雷蔵を主演においた『炎上』や塚本晋也が再び映画化したのが話題となった『野火』など、多くの文芸作品を映画化したものが多く、そちらの点でも注目したい。

EVENT INFORMATION

市川崑 光と影の仕草


2016.01.16(土)- 02.11(木)
角川シネマ新宿

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