ファッションブランドKENZOの創業者で、フランス政府より、数々の賞を受勲している世界的デザイナー・高田賢三。彼の足跡を追う世界初のドキュメンタリー映画『# KENZO TAKADA』が、2021年内に完成し、一般公開されることに!

映画『# KENZO TAKADA』KENZOの創業者高田賢三氏のドキュメンタリー映画が2021年公開予定!

2020年10月、この映画の撮影中に新型コロナウィルスの合併症により逝去した高田賢三。本作『# KENZO TAKADA』は2018年から2年以上に渡り、賢三氏を撮影し、彼の素顔に迫っている。

この映画は賢三氏が80歳になった自分と向き合うための自画像制作に密着しつつ、ファッションや彼のライフスタイルを通して、世界中に「自由」と「色彩」と「文化の多様性」を与えた、半世紀以上に渡るクリエイションと葛藤を振り返る長編ドキュメンタリーとなっている。歴史上の偉人でもある賢三氏の、最期の二年間を記録したドキュメンタリーフィルムでもある。

賢三は兵庫県姫路市で生まれ、花嫁修行の色合いが強かった神戸の洋裁学校への進学を決意したが、男子の入学を断られ、やむを得なく神戸の外語大学へ入学。その後、東京の文化服装学院が男子生徒の入学を受け入れたとの広告を目にし、家出同然で東京に向かい同学院に入学した。同学院卒業後のその後のパリでの華々しい成功、イブ・サンローランや様々な文化人との交流、最愛のパートナー・グザビエとの出会いと死別、KENZOブランドをLVMHに売却するという究極の選択、そして2020年の新ブランドK三の立ち上げ。常に人を楽しませ、喜ばせようとする賢三の生き方と情熱は、多くの人々をこれまでも、これからも惹きつけ、新しいことに挑戦するための希望を与えるストーリーとなっているので劇場でチェックしてほしい。

この映画の撮影を始める二年前(2017年)、とあるTVドキュメンタリー番組の制作の中で、私はパリ在住の高田賢三さんを取材することになりました。二、三週間くらい事務所のデスクで取材のための下調べをするうち、私の中で賢三さんのドキュメンタリーを撮りたいという考えが、ふつふつと湧いてきました。海を渡っての挑戦、成功と挫折、恋と別れ、「この人の人生は映画になる」と思える方と実際に出会える機会はめったにありません。そして賢三さんについてのドキュメンタリー映画は、まだありませんでした。

私自身、これから自分はどう生きていくのだろうと悩んでいた時期でもあり、もしかしてこの映画を作れば、その答えも分かるのではないかという希望も合わさり、思い切ってプロデューサーに、賢三さんのドキュメンタリー映画を撮りたいと相談したのが始まりでした。

来日していた賢三さんに撮影を申し出たのは、皇居のそばにある高級ホテルのレストランでした。その時の私はあまりに緊張していたので、何を話したかあまり記憶がありません。ただ印象に残っているのは、落ち着いた優しい賢三さんの話し声と、「自分なんかが映画になるかな?」と不安そうにしていたことです。

映画制作を進める中、多くの賢三さんの友人にお会いしました。その誰もが賢三さんのことを、本当に大切に思っているのが伝わってきました。周りにいる人たちは、常に賢三さんに心を配り、気にかけていました。放っておけないと思わせる、そういう魅力が賢三さんにあるのだと思います。

賢三さん自身は、自分のやりたいこと、すべきことが、いつも明確に分かっている人でした。80歳になっても毎日仕事をしたり、絵を描いたり、ピアノを練習したり、ジムで運動したり、忙しく何かに取り組んでいました。

また多くの人が言うように、どんな時も楽しむこと、喜びを感じることを大切にしていました。取材が終わるといつもシャンパンを出してくれて、色んなお話をしてくれたり、体調がすぐれない時や忙しい時も、取材に多くの時間を割いてくれました。また寒い日に外を歩いてくれたり、人を紹介してくれたり、パーティーを開いてくれたり、私の多くのリクエストに応えてくれました。
本当に、本当に、感謝しています。

ー DIRECTOR’s COMMENT

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RELEASE INFORMATION

# KENZO TAKADA

2021年公開予定

製作国:日本 製作年:2021年 本編尺:110分(予定) 言語:日本語, フランス語, 英語

画面サイズ:ビスタサイズ, 4:3 音声:ステレオ

コピーライト:(c)THE U.D.S. LTD./TRIPOD Ltd, Liability Co.

U.D.S. / 合同会社TRIPOD

後援:アンスティチュ・フランセ日本

配給・宣伝:株式会社ライトフィルム

監督:中山章太郎

高田賢三 ※ほか出演者は後日発表いたします。

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