の惑星』シリーズの最新作がアメリカで今年の7月11日に劇場公開(日本では今年公開予定)される。『Dawn of the Planet of the Apes』と題された本作は、前作『猿の惑星:創世記』(11年)の10年後を描いた物語となっている。「遺伝子的進化」をとげた“シーザー”率いる猿達が今回どのような形で登場するのだろうか。既に公開されている最新作の予告編では、静けさの中から緊張感が走り、見た者の感性を刺激させる。監督は『モールス』(10年)や『クローバーフィールド/HAKAISHA』(08年)等で知られるマット・リーブスが抜擢。主なキャストは名優ゲイリー・オールドマンやジェイソン・クラークなどが決まっており、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのゴラム役等で知られる、アンディ・サーキスが前作に引き続きシーザー役に決定した。

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(C)2014 Twentieth Century Fox

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(C)2014 Twentieth Century Fox

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不巧の名作『猿の惑星』(68年)から36年という月日が経って、なおシリーズ化されていることからも、世代を問わず人気を博していることが伺える作品群。衝撃的なラストで世界を驚かせた第1作目が印象的だが、その後立て続けに4本がシリーズ化され、『猿の惑星』という名が深く世に知れ渡った。それから約30年の時を経て、奇才ティム・バートンが指揮を執った『PLANET OF THE APES/猿の惑星』(01年)が公開。1作目を元に監督が全く異なるストーリーとして発表し、日本でも興行収入45億円のヒットを記録した。そして、ジェームズ・フランコを主演に迎えた前作『猿の惑星:創世記』(11年)では、「遺伝子的進化」をとげた猿達がどのようにして誕生したのかを描いた物語となっている。そもそもこれらの物語、原作者ピエール・ブールが、第二次世界大戦中時、自身の収容所生活での経験を基に描いたという。それを聞くと、特に第1作目『猿の惑星』(68年)ではうまく背景が組み込まれ、改めて客観的にその時代を色濃く見させてくれる….それを人と猿で表現するなんて、斬新な発想である。

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(C)2014 Twentieth Century Fox

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(C)2014 Twentieth Century Fox

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さらに、“猿”ファンには朗報、今年公開予定の新作が発表される中、つい先日、早くも続編のニュースが発表された。監督はマット・リーブスが続投し、アメリカで2016年7月29日に公開予定とのこと。益々目が離せない“猿”達。是非アナタも『猿の惑星』シリーズ、振り返ってみては?

(text by Katsuya Anno)

『Dawn of the Planet of the Apes』


(C)2014 Twentieth Century Fox