――キエランはもともとソロではなくバンドをやりたかったんですか?

キエラン 絶対にバンドじゃなきゃいけないってわけじゃなかったんだけど、「自分の曲を、他の人とも一緒にやってみたい」とは思ってた。「そう出来たらいいな」って思っていたんだよね。

――なるほど。メンバーの音楽の趣味は、それぞれどう違うのでしょうか。

キエラン 僕はもともとジョニ・ミッチェルのようなSSWが好きだった。その後でニルヴァーナのようなロック・バンドにハマっていった感じだね。

サム 僕はエレクトロニックな曲やヒップホップやジャズ、ソウル。

ジョー 僕はアメリカのギター・バンドたちに影響を受けてる。特にぺイヴメントのサウンドが大好きなんだ。

――そうした要素はあなたたちのプレイにも反映されていると思いますか?

キエラン ジョーの緩いギターはぺイヴメントから影響を受けているように思うよ。サムのベースもヒップホップ的で、自分のグルーヴとは少しズレていたりする。そんな風に、それぞれの要素は確実に音に反映されてるね。これは自分達でも、人と話せば話すほどそう思うし、聴けば聴くほど気付くことだったりするよ。

――では、共感出来る最近のバンドやアーティストというと? 実際に知り合いではなくても大丈夫なのですが。

キエラン マッカビーズやボンベイ・バイシクル・クラブ。彼らは最初のアルバムをリリースしてから現在まで、アルバムごとに進化を続けている。少しずつ変化している感じが好きなんだ。

サム お爺ちゃんがラモーンズで、リバティーンズとストロークスが両親という感じだよね。僕らもその系譜にいるというか。

キエラン&ジョー (笑)

――ウルフ・アリスを筆頭に、最近イギリスで注目を集めつつあるギター・バンドたちについてはどうでしょう?

キエラン ああ、彼らとはツアーを一緒にやったことがある。彼らのようなバンドが2~3組出てくることで、色んな人たちがギター・ミュージックを聴くようになってきていると思う。それがきっかけになって、広がっていくと思うんだよね。これってすごくいいことだと思う。

――さて、このバンドのメンバーが集まって、最初に音を出した時のことは覚えていますか?

キエラン もちろん覚えているよ。その時、ジョーはいなかったんだ。サムとショーン(・プラマー:初代Dr。現在はコリン・ジョーンズに交代)と僕の3人だった。ビールを飲みながら話していて、「じゃあ今から一緒にやってみようか」って感じでね。

サム でも、演奏は最悪だったよな(笑)。

キエラン (笑)その時に、“ヤング・チェイサーズ”や“ゲット・アウェイ”、それから“キャッチ・マイ・ブレス”(アルバムのボーナストラック曲)をやったんだ。

――でもそこからシングル・デビューまで、ほとんど時間が経っていないですよね。ほんの数ヵ月間です。

サム 13年の6月に結成して、11月~12月にはシングルを出していた。他にやるべきこともなかったから、その間、とにかくライヴで自分たちの曲をプレイして、バンドとして成長を重ねていったんだ。それに、“ヤング・チェイサーズ”のこともあって、みんなが僕らのことを忘れないうちに色々やっていこうと思う部分もあった。それで短い期間に活動が展開されていったんだよ。

Circa Waves – “Get Away”

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