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映画『エルネスト』が10月6日(金)全国ロードショーとなる。映画の公開を記念し、InterFM897にて10月4日(水)にスペシャルプログラムが放送された。主演・オダギリジョーと監督・阪本順治がチェ・ゲバラや日本映画について語る。ラジオDJは野村雅夫。

エルネスト』が10月6日(金)全国ロードショーとなる。映画の公開を記念し、InterFM897にて10月4日(水)にスペシャルプログラムが放送された。今回、その模様をQeticでもお伝えする。

現在ではTシャツのプリントなど、ファッションアイコンにもなっているチェ・ゲバラ。世界で最も有名な革命家の一人で、キューバ革命を成し遂げた中心人物として知られている。

キューバ革命後、日本では知名度のなかったチェ・ゲバラが広島を訪問。そこで彼の言葉を聞いた林記者、“ヒロシマ”をみたチェ・ゲバラと、エルネストと名付けられた「もう一人のゲバラ」と呼ばれる日系人のフレディ前村。彼らを中心に映画『エルネスト』の物語は進んでいく。

チェ・ゲバラのボーダーを超えた魅力はなんなのか。フレディ前村を演じるオダギリジョーはチェ・ゲバラに何を感じるのか、そして阪本順治監督はなぜチェ・ゲバラではなく、フレディ前村に焦点を当てた作品を作ったのか。本作の舞台はキューバで、撮影もキューバで行われたが、それは“日本”映画という括りなのか。

InterFM897のスペシャルプログラムではラジオDJの野村雅夫さんが、監督・阪本順治さんと主演のオダギリジョーさんに数々の質問を投げかけた。

チェ・ゲバラとの出会いや林記者が残したメモ、撮影裏のエピソードについても語られている。

text by Qetic・船津晃一朗

Interview:、阪本順治

【インタビュー】オダギリジョー、阪本順治監督。チェ・ゲバラ、日本映画をInterFM897映画『エルネスト』特番で語る ernesto-feature1-700x467
左から:阪本順治、、野村雅夫

——前半はチェ・ゲバラについてのんびり語っていこうと思います。僕とオダギリさんは世代が近いのですが、阪本さんは僕らよりも少し年上です。いつチェ・ゲバラの存在を知ったのでしょうか?

阪本順治(以下、阪本) 大学時代に、割とリベラルな新聞を作っていたんです。僕はノンポリ(ノン・ポリシー)でしたが、先輩たちが語る政治的な言葉から色々勉強させてもらったことがきっかけですね。その時点で英雄として語られていましたが、まだ学生運動をしているような時代だったので、中にはメンタリティーを共有しなきゃいけないと思っていた人もいたと思います。

——オダギリさんはいかがですか。

オダギリジョー(以下、オダギリ) 僕はもう覚えてないですね。

——政治的な側面ではなく、Tシャツなどのファッションアイコンとしての側面から入ったということでしょうか?

オダギリ いや、そうとも言えないんですけど。「初めてビートルズの曲聴いたのはいつですか?」と聞かれても答えられないのと同じで、自然とアンテナに引っかかったんだと思います。

【インタビュー】オダギリジョー、阪本順治監督。チェ・ゲバラ、日本映画をInterFM897映画『エルネスト』特番で語る ernesto-feature5-700x467

——僕もオダギリさんと同じく気がついたら、という感覚なんですよね。広島のエピソードも元々知ってはいたのですが、映画で観るとリアリティーが全然違っていて、すごく良いなと思いました。阪本さんもお調べになった中で、チェ・ゲバラに対して今まで持っていた知識と違うイメージに行き当たったことはありましたか?

阪本 広島の時は、チェ・ゲバラがまだ知られてない時で、広島に来ることになった時、取材に手を挙げたのは中国新聞の林さんという記者なんです。あとの大手新聞社は、誰かわからないし少佐程度だし、大した話は出ないと言って行かなかったんですよね。その林記者が記事にしなかった取材メモが残っていたんですよ。それを今回の映画のために、家族の人から提供してもらったんです。だからチェ・ゲバラの周りで起こることは、当然フィクションは入れつつ、要所要所の言葉は直接聞いた林記者のメモから取っているんですよね。

——残してらしたんですね。

阪本 その時林記者もチェ・ゲバラが何者なのかわからないままだったんですけど、その後キューバ危機が起こり、改めてチェ・ゲバラのことを調べると、キューバ革命の英雄だったりして、林記者の興味が続いたんですよね。その中で、チェ・ゲバラは広島で何を見てどう感じて、キューバ危機の時にどう発言したかとか、これからの核戦争の危機の中で、広島で見たものをどういう風に解釈したのかだとか、そういうことを林記者は論文にしようとされてたんです。だからすごく大事に残されていた。

——論文という形ではないけれども、今回映画で間接的に林記者のメモにスポットが当たっていくというのは良いことかもしれません。

阪本 そうですね。実際ご家族は本にされました。『ヒロシマのグウエーラ―被爆地と二人のキューバ革命家―』(渓水社)として出版されています。

【インタビュー】オダギリジョー、阪本順治監督。チェ・ゲバラ、日本映画をInterFM897映画『エルネスト』特番で語る ernesto-feature4-700x467

——オダギリさんも今回の映画を通してチェ・ゲバラの見え方が変わったのではないかと思います。今感じている魅力って何でしょう?

オダギリ やっぱり発言とか思想というか、チェ・ゲバラが言ってることは間違いじゃないなと改めて思うことはあるので、そこは本を読んだりするたびに魅力には思います。

——思想的なところに共鳴するか否かは別として、一人間でもあったわけで、歴史だと何か間違ったりすると全部悪者とか、完全に英雄とか、見方が別れちゃうのが普通ですけど、チェ・ゲバラはその間のグラデーションが豊かにある人だから、それぞれの興味・思想によっても何らかの興味が持てる懐の深さみたいなものがあるなと改めて思いました。

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Qetic編集部

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