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この春、卒業、加入といったドラマを経た、新生風男塾が、それぞれの胸に秘めていた「節目の心境」を語る

「節目」という言葉がある。物事のひと段落や、ひと区切りの例えもあるが、主に、次により大きく成長し、枝葉を伸ばしていく為にも残していかなければいけない、大事且つ大切な継ぎ目や区切り目のことを指す言葉だ。

芸能界唯一無二であり、近年、幾つか生まれて来だした男装ユニットの先駆けとも言える、この風男塾も、この春、そんな節目と呼べる時を迎えた。

今春、彼らには色々な転機が訪れた。3月30日の2年ぶりとなるニューアルバム『STAR TRAVELLER』の発表と、その作品性から伺えた更なるポピュラリティ獲得への意向。結成時よりの生え抜きメンバーだった緑川狂平の卒業と、そのフェアウェルライヴ。それと入れ替わるように新メンバーの加入と、新生風男塾の披露とも言える春の全国ツアー<風男塾LIVE 2016~STARTING STAR~>等々が、彼らに新しい「節」を生み出させた。

2016年春。彼らはその節目を経て、更に大きく広く高く、その枝葉を伸ばそうとしている。

ニューアルバムの発表直後にして、緑川の卒業を数日前に控えた、そんな節目の真っ只中。緑川を含めた6人のメンバー各人に色々な「節目の心境」を訊くことが出来た。

Interview:風男塾(赤園虎次郎、瀬斗光黄、愛刃健水、青明寺浦正、緑川狂平、仮屋世来音)

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[左から:愛刃健水、仮屋世来音、瀬斗光黄、赤園虎次郎、緑川狂平、青明寺浦正]

――現在は、ちょうどニューアルバム『STAR TRAVELLER』を引っ提げてのインストアライヴツアー真っただ中ですが、反響等はいかがですか?

赤園虎次郎(以下、赤園) 今回は昼夜2ステージが多いんですが、みなさん平日のお昼の回でも来て下さるんです。そこからも、(緑川)狂平クンの卒業も控えているので、このイベントを通じて、今のこの6人のメンバーに会いたいとの気持ちが強く伝わってきますね。ホント、今回は幅広い方が集まって下さって、中には会社員風の方々もおられたり……。”平日のお昼なのに会社の方は大丈夫なのかな…”と、心配になったりしています(笑)。

――緑川さんも、あと数日で卒業されてしまうんですもんね。

緑川狂平(以下、緑川) そうなんです。とは言え、今もインストアイベントツアーの真っただ中ですからね。正直、感慨深くなれる余裕もなくて(笑)。だけど、それが逆にいいのかなって。ここにきて、毎日がこれまで以上にあっと言う間に過ぎている気がします。

仮屋世来音(以下、仮屋世) 今回は狂平クンの卒業もあってか、凄く久しぶりに会いに来たファンの方々も多くおられて。俺は加入としては一番浅いんですけど、このインストアライヴツアーを通して、改めて風男塾の歴史や重みを感じています。

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――そのインストアでのニューアルバムのリアクション等はいかがですか?

瀬斗光黄(以下、瀬斗) もの凄くいいです。2年ぶりのアルバムだったので、この2年間の自分たちの歴史が凝縮されているようで。ライヴ中もシングル曲を歌う度、この2年間に色々なことがあったな……って思い返しちゃっています。この2年間で、狂平クンも含め3人が卒業し、来音(仮屋世)が加わりましたからね。ホント色々とあったし、目まぐるしかった2年間だったなと。

青明寺浦正(以下、青明寺) インストアに来て下さった方の中には、久々に参加して下さった方も多かったんですが、そのブランクの間の自分たちの成長や進化みたいなものを感じてくれたみたいで。「今の風男塾もいいいじゃん!!」、とおっしゃって下さる方々も多くおられたので、それがとても心強かったし、自信にもなりました。

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――今作はこれまで以上に、出会いや別れを経ての前向きさ、みたいなものを強く感じました。

瀬斗 俺もそれを強く感じます。特にシングルや、そのカップリングだった曲たちは、その時々の自分たちの別れや出会いの気持ちも込もっている曲たちばかりでしたから。中でも個人的には、M-9.の“友達と呼べる君へ”から、次のM-10の“七色の鳥”の曲順なんてウルっと来てヤバかったですね。

赤園 “友達と呼べる君へ”は、狂クン(狂平)の卒業も含めての気持ちが込もっていたし、“七色の鳥”は、桃クン(武器屋桃太郎)の卒業の際のイメージがダブる曲たちでしたから。

瀬斗 今の気持ちと懐かしくて感慨深い気持ちが入り交じって、つい浸って聴いちゃっていました。

仮屋世 だけど、それぞれ気持ちが前や次、それから、“またきっとどこかで会える!!”といった想いが込もっているんで、不思議とそんなに重くは響かないんですよね。

風男塾 (Fudanjuku) / 友達と呼べる君へ

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池田スカオ和宏

池田スカオ和宏

ライター/インタビュアー/編集人

LUCK'A Inc. 取締役。1993年頃より執筆開始。1997年(株)新星堂販促にてJ-POP系フリーペーパー「pause」編集部に。2002年からは5年間編集長を務める。同時期、インディー系フリーペーパー「SELDOM」を立ち上げ、以後10年間一人で運営。2007年新星堂退社。LUCK'A Inc.設立。現在はライター/インタビュアー/編集人の傍ら、新型音楽プラットホーム「Luckast(ラカスト)」を運営。2014年より復刊した「√SELDOM」の編集長も担う。振り返ると高校の頃のレコ屋のバイトから現在まで音楽に携わる仕事以外したことがない...。たぶん一生こんな感じ。

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