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<朝霧JAM>出演を含むは初の来日公演を直前控えているカート・ヴァイル(Kurt Vile)の2015年にリリースされた最新作『b'lieve i'm goin down...』の背景に迫るインタビュー。

<朝霧JAM>2日目、10月9日(日)への出演を皮切りに10月11日(火)東京・恵比寿LIQUIDROOM、10月12日(水)梅田Club QUATTROと初来日公演を行うカート・ヴァイル(Kurt Vile)

昨年リリースされた最新作『b’lieve i’m goin down…』の制作背景、冨田勲からの影響、アリエル・ピンクの“Jell-O”のMVにも出演する弟の話などを語ってくれています。カート・ヴァイルのライブに行く前にインタビューをチェックすると、よりライブを楽しむことができるかも!

Interview:Kurt Vile

【インタビュー】カート・ヴァイル初来日直前!ベックからの影響、最新作の背景、個性的な弟の話も! music160930_kurtvile_1-700x433

——こんにちは。今日は宜しくお願いします。お元気ですか?

元気だよ。今はロンドンにいるんだけど、昨日の夜ついて、ホテルから一歩も外に出ていないんだ。ずっと映画を見てる(笑)

——そうなんですね(笑)では、時間が押してしまっているので、いきなりですがインタビューを始めさせて下さい。

オーケー。

——KindnessことAdam Bainbridgeが来日した時に会って話したんですが、彼がフィラデルフィアに留学中に録音したライブ・アルバムに、あなたが演奏で参加していますよね? ちなみにAdamとは「見た目もちょっと似てる」という話になったのですが、当時のことは覚えていますか?

アダム?

——そう。Adam Bainbridge。Kindnessです。

俺、知らないな……名前は聞いたことあるけど、個人的には知らない。The War on DrugsのAdamなら一緒にプレイしたことはあるけどね。

——情報が間違ってるんですかね?

それか、あまりに前のことすぎて俺が覚えていないか。名前は聞いたことあるんだよな。でも、情報も少し違うんだと思う。

——わかりました。では次の質問へ。新作『b’lieve i’m goin down…』ですが、まずはジャケット写真を撮影したのが70年代のウェスト・コースト・ロック作品で有名なHenry Diltzだということに驚きました。どうやって彼に撮影してもらえることになったのでしょう?

Neil Youngの作品のジャケットを長年手掛けているGary Burdenっていうアーティストがいるんだけど、彼と出会う機会があって、Garyが昔Henryと一緒に作業していたからHenryと知り合いだったんだ。で、アルバム・カバーの撮影が迫っていた時に、彼が写真を撮ってくれたんだよ。最高だったね。

【インタビュー】カート・ヴァイル初来日直前!ベックからの影響、最新作の背景、個性的な弟の話も! 1475221105074-700x700
『b’lieve i’m goin down…

——彼がジャケットを撮影した作品で、特に好きなものはありますか?

どれかな……ちょっと考えさせて。Crosby, Stills, Nash & Youngとか、(The Doorsの)『Morrison Hotel』のカバーはクールだと思う。あともう一つ、黒人のコメディアンの写真で好きなのがあるんだけど……今起きたばっかりだから、名前が思い出せないな(笑)、頭の動きが鈍いんだ(笑)。

——アルバムをジョシュア・ツリーにあるスタジオRancho de la Lunaでレコーディングすることになったきっかけは、そこでレコーディングしていたマリのバンドTinariwenのセッションに誘われたからだそうですが、その時の録音が世に出る予定はないんでしょうか? セッションの感想はいかがでしたか?

俺は2、3曲一緒にプレイしたんだけど、そのうち少なくとも一曲は良い音を提供出来たと思う。彼らのニューアルバムがリリースされることになったら、そこに入っていると嬉しいね。彼らとのセッションは楽しかった。話す言語は全然違うし、向こうの人数がすごいから少し怖かったけど(笑)。それもあって、最初、俺はすごくシャイだったんだ。でも次の日までには打ち解けていたよ(笑)。

——彼らとセッションすることになったきっかけは?

正直、彼らのマネージャーのアイディアだったんだ。彼がずっと俺にオファーをくれてて。だから、バンドのことはあまり知らなかったんだけど、セッションをしながら彼らのことを知っていった。先にジョシュア・ツリーのスタジオに入って1週間くらい一人でレコーディングして、そのあとセッションする前に彼らと2、3日時間を過ごした。まずに時間を一緒に過ごしながら、段々と俺がどんな人間かと俺の実力を知ってもらって証明して、演奏する時までにはお互い友達になってたんだ。

——彼らから何か学びましたか?

もちろん。名前は忘れてしまったけど、メンバーの中の一人がギターの技を教えてくれて、“Wheelhouse”はその後に書いた曲なんだけど、彼らのおかげで、自分のお気に入りの曲を書く事が出来たんだ。

Kurt Vile – “Wheelhouse” (Live at WFUV)

——“Wheelhouse”の歌詞にはTinariwenについて言及している部分があるとのことですが、それはどこですか?

全体だね。彼らにインスパイアされて書いた曲だし、全体的に彼らのことを歌っている。一日何百回もプレイするメンバーがいたから、それについてとかね。

——前作に続いてWarpaintのStellaとBeachwood SparksのFarmer Daveが参加していますが、特に彼ら2人をもう一度レコーディングに誘ったのは何故ですか?

彼らのことが大好きだからさ。彼らは本当にユニークなミュージシャン達でもあるし、良い友達でもある。彼らの性格って本当に暖かくて個性的なんだ。演奏の仕方も唯一無二だし、参加してもらわない理由がないくらいなんだよ。

——Rancho de la Lunaでレコーディングされたという“Lost My Head There”にはあなたの実の弟のPaul Vileもコーラスで参加していますが、彼はわざわざカリフォルニアまでついてきたのでしょうか?

もちろん。彼は活動家だからね(笑)。あいつ、そういうのが好きなんだよ(笑)。

次ページ:実の弟Paul Vileとは何者か?

清水祐也

清水祐也

ライター

1981年東京生まれ。海外のインディー・ロックを紹介するサイト「Monchicon!」を運営中。CDのライナーノーツ執筆のほか、雑誌『EYESCREAM』で映画のレビューも担当。著書に『Folk Roots, New Routes フォークのルーツへ、新しいルートへ』(シンコー・ミュージック)など

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