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マリカ・ハックマン(Marika Hackman)がザ・ビッグ・ムーン(The Big Moon)をレコーディングバンドに迎えた最新作『アイム・ノット・ユア・マン(I'm Not Your Man)』がリリース。注目の〈Dirty Hit〉からリリースされたデビューアルバム『We Slept At Last』から遂げた変貌をより深く理解するために彼女のこれまでのキャリアを振り返る。

一体、今ロンドンで何が起きているのか? ザ・リバティーンズ(The Libertines)のセンセーショナルな活躍が呼び水となり、2000年代には世界有数の刺激的なインディ・ロック・シーンが形成されていたロンドン。だが、2010年代に入ってからというもの、バンド人気は急速に衰え始め、ディスクロージャー(Disclosure)ら新世代のハウス/ガラージ・ユニットを筆頭とするダンス・ミュージックの隆盛に主役の座を取って代わられるようになっていった。

また、スケプタ(Skepta)やストームジー(Stormzy)といった新時代のキングが君臨する英国オリジナル・ヒップホップ=グライムも、今やドレイク(Drake)をはじめUSメインストリーム業界からも多大な注目を集めるシーンを形成している。ただ、いずれにしても、今のロンドンを象徴するのはバンド音楽でもインディ・ロックでもなくなってしまった。はずだった。

しかし、どうだろう。もはやすっかり元気をなくし、少しずつ死に絶えていくのをただ見ているしかないとばかり思いこんでいたバンド音楽が、ロックが、2017年になってロンドンでにわかに息を吹き返し始めている。バンドにとって苦難の時が続いた2010年代前半にか細い灯りを繋いできたザ・ヴァクシーンズ(The Vaccines)、パーマ・ヴァイレッツ(Palma Violets)、ウルフ・アリス(Wolf Alice)といったバンドの奮闘もあって、現在ロンドンのインディ・シーンからは数多くの新世代が台頭してきているのだ。

そこには若者ならではの瑞々しい感性と溢れんばかりのエナジーがあり、それぞれのアクト同士の豊かな交流がある。そんな「ロンドン・インディの今」を象徴するような傑作。それが、現在25歳の女性シンガーソングライター、マリカ・ハックマン(Marika Hackman)による『アイム・ノット・ユア・マン(I’m Not Your Man)』である。

ロンドン・インディの新世代、マリカ・ハックマン。「ロック・サウンド」の最新作で切り開いた新章の幕開け music_marikahackman_4-700x700
『I’m Not Your Man』

以前はフォーク・ミュージックに根差したスタイルで創作を行っていたマリカ・ハックマンだが、フル・アルバムとしては2作目となる本作で、彼女はまるで生まれ変わったかのような変貌を見せている。最たる変化はロック・ミュージック、バンド音楽への挑戦。そんな彼女の新しいヴィジョンを形にする手助けを担ったのは、こちらもロンドン新世代を代表するフィメール・バンドの一つ、ザ・ビッグ・ムーン(The Big Moon)だ。

今年4月に一足早くデビューアルバム『ラヴ・イン・ザ・フォース・ディメンション(Love In The 4th Dimension)』を上梓した新鋭とのアルバム全編に渡るコラボレーションは、ロンドン新世代の風通しの良さを象徴する出来事と言える。その姿はまるで、ザ・バンドをバックにフォークからロックへと舵を切ったボブ・ディラン(Bob Dylan)のよう。つまり、新時代の到来を告げる邂逅だ。

ここで、マリカ・ハックマンが最新作で見せた驚くべき変貌をより深く理解するために、これまでのキャリアを振り返ってみよう。

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青山晃大

青山晃大

ライター

1983年三重県生まれ、音楽ライター。〈サイン・マガジン〉〈CROSSBEAT〉他で執筆しています。最近はアメリカのヒップホップ・シーンに夢中。

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