Qeticでも先日お伝えしたジャズの名門・〈ブルーノート〉75周年に合わせ、現在進行形のジャズを創造するプロジェクト・HEXを結成した松浦俊夫氏。DJとして活動してきた松浦氏は、フロアやシチュエーションにマッチした選曲でリスナーに特別な音楽体験を提供し、HEXではプロデューサーとしてプロジェクトそのものを演出している。90年代初頭より日本のクラブシーンを牽引し、ジャズを踊る音楽として日本から世界へ発信してきた重要人物である。

独自の活動を繰り広げてきた松浦氏にとって、音楽とはまた別の形でこだわりを注いでいるモノがある。それはクルマだ。彼がInterFM『TOKYO MOON』のDJとしてドライブミュージックを選曲したり、プライベートでは9台の愛車に乗ってきたオーナーであったりと、その公私にわたる事実からもクルマと密接な関係にあることが分かる。

そんな多面性を感じさせる松浦氏と、高い親和性を感じさせるクルマがアバルトである。姿かたちは可愛いらしいコンパクトカーなのに、中身は見事なリアルスポーツ。アバルトに凝縮された多面性は、これまでに数々のクルマ好きを魅了してきた。そんな大きなギャップに満ち溢れたクルマを手に入れようとするのは、日々のライフスタイルに深いこだわりを注ぐ人たちだ。ときに好きなモノ・コトへのこだわりは、毎日働くモチベーションの一つになることもあるだろう。もちろん、選び抜くこと故の難しさも併せ持っている。それも含めて、こだわることは自分の世界観を形成することにつながっていくのだ。

今回Qeticでは、アバルトを語る上でのキーワード「多面性が生み出す特別な感覚」と題して、現代のライフスタイルとカルチャーのキーパーソンたちに、こだわりとは何かを訊くインタビューをお送りする。その第一弾として、松浦俊夫氏に自身の哲学を語ってもらった。

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