今年2月25日(土)、26日(日)に開催された<HOSTESS CLUB WEEKENDER>で初の来日公演を成功させた、南ロンドンの5ピース・バンド、ピューマローザ(Pumarosa)。彼らがついに待望のデビュー・フル・アルバム『ザ・ウィッチ』を完成させた。『NME』誌にも絶賛されたキラー・シングル“プリーステス”や“ハニー”を含む、全10曲(日本盤にはBo NingenのTaigen Kawabeによる“プリーステス”リミックスがボーナス・トラックとして収録)。

これまでフランツ・フェルディナンド、ミステリー・ジェッツ、バット・フォー・ラッシーズらの名作を数多く手掛けてきた名匠、ダン・キャリーをプロデュースに迎え、彼のスタジオでレコーディングが行われた本作には、バンドの持つユニークで多面的な魅力が目いっぱいに詰まっている。

『魔女』というタイトル通りの、イザベル・ムニョス・ニューサム(Vo)による蠱惑的な歌声と妖艶なパフォーマンス。長尺の時間の中で、それぞれの楽器が有機的に対話しながら変化していく、サイケデリックかつグルーヴィな演奏。数々のフェス出演、グラス・アニマルズに帯同した全米ツアー、香港やシンガポールを含む世界各地での精力的なライブ活動を経て、緻密に練り上げられた本作のリリースによって、ピューマローザは今後、より広い世界へと羽ばたいていくに違いない。

今回、インタビューの相手を務めてくれたのは、イザベルとジェームス・ネヴィル(Gt)。初めて訪れた日本の印象から、世界をツアーしてきた思い出、ダン・キャリーとのレコーディングやデビュー作『ザ・ウィッチ』の魅力について等々、様々なトピックについて、真摯に答えてくれた。

Interview:Pumarosa(イザベル[Vo]&ジェームス[Gt])

【インタビュー】ピューマローザ、表情を魔法のように操り生み出した『ザ・ウィッチ』の魅力 pumarosa__F7Q2036-700x467

——今回が初めての来日となりますが、日本の印象はどうですか?

ジェームス・ネヴィル(以下、ジェームス) とても良いよ。ロンドンとは全然違って、すごく穏やかな感じがする。昨日は神社に観光に行ったんだけど、とても落ち着いた気持ちになったね。

イザベル・ムニョス・ニューサム(以下、イザベル) ストリートの人混みであっても、穏やかな感じがするわ。ロンドンだと、人の多い交差点なんかでは、皆ぶつかってはお互いに腹を立てて、とても攻撃的だから(笑)。建物も全く違って、もっとモダンな感じがして面白い。 

——昨年はアメリカやヨーロッパ諸国、香港、シンガポールなど、世界各国を回っていましたが、その中で特に印象に残った場所を教えてください。

イザベル ニューヨークのターミナル5でのライブはとても素晴らしかった。建物が80、90年代からずっとクラブとして使われていた場所で、とても天井が高くて、ギャラリーが周りをグルっと囲んでいる中にステージがあって。私たちの音楽もダンスの要素があるから、会場とバンドのグルーヴが合っていたと思う。

——昨年は<SXSW>や<ラティテュード>、<グラストンベリー>といったフェスにも出演していましたね。普段のショウとフェスでのライブ、違いを感じることはありますか?

ジェームス うん、全く違うね。ソロのショウを見に来てくれる人は落ち着いてて、きちんとしてると思う。フェスに来てる人はもっと開かれた感じで、かなりクレイジーなんだ。

イザベル <グラストンベリー>でのライブは、出番が深夜の1時からだったから、お客さんもすっかり出来上がってて、とってもエキサイティングだった。でも、場合によっては午後3時からの出番とかの時もあるから、みんな疲れてたりもする。

ジェームス うん、フェスの出演は、時間帯やシチュエーションによってかなり左右される。でも、単独のライブでは、わざわざ僕たちを目当てに来てくれるわけだからね。

イザベル 去年の秋にバンドで最初の単独ツアーをやって、ブライトンとか色んな土地に行ったんだ。キャパ200人くらいの小さなライブハウスだったりするんだけど、観客のエネルギーがとても凄かった。最初の曲から歌ってくれて、こちらもレスポンスを返して、どんどんエネルギーが強くなっていくの。とてもパーソナルで、素晴らしい体験だった。

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