Interview:RADIO SLAVE

––––自己紹介をお願いします

僕の名前はMatt Edwards。Radio Slave名義で13年間に渡ってハウスミュージックやダークテクノをはじめ、あらゆる音楽をプロデュースしてきた。ただ僕がとおってきた音楽遍歴はあまりにも多く複雑だから、それがどういったものだったかを伝えることは難しい。だけど、もうすぐリリースを予定しているRadio Slaveのデビューアルバムにすべて集約されているから、僕がどういったアーティストで、どのような音楽観を持って今までやってきたか、アルバムを聞いてもらえればきっとわかると思うよ。

––––Radio Slaveの意味・由来を教えてください

Radio Slaveという名前は、僕は昔執拗なまでに虜になったカルチャーから由来しているんだ。僕は2000年頃からポップレコードのエディットにオタクのようにはまっていて、そのポップカルチャーに魅せられた、まさに奴隷のように毎日ポップレコードを聴きまくる生活をしていたんだよ。その頃はNeptunesとしてヒットを飛ばしまくっていたPharrell Williamsのように、本当に素晴らしいポップミュージックがたくさんあったんだよ。そこで僕はその素晴しいポップレコードのアイデアを、商業的なテイストを排除しながらクラブサウンドに仕上げられないかとずっと模索していたんだ。彼らの楽曲のシリアスなクラブエディットをハウス/テクノパーティでかけたらきっと面白くなるという確信があったんだよね。こんな風にね、Radio Slaveという名前は、ミュージックプロデュースをするきっかけとなった「ポップミュージック」の奴隷だったことにちなんで名付けたんだよ。

The Neptunes – In The Studio (Chad & Pharrell)

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