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日暮愛葉(VO.G)率いるSEAGULL SCREMING KISS HER KISS HERが、15年ぶりのオリジナル・アルバム『ETERNAL ADOLESCENCE』を発表した。かつてのシンプルな3ピース・バンドから、中尾憲太郎(B)を含む6人編成に生まれ変わった新生シーガルが「永遠の思春期」というタイトルに相応しいフレッシュでインパクト十分のロックンロールを叩きつけてくる痛快作だ。「若いころに回帰しなきゃいけないという思いに縛られていた自分を解き放ったらできたアルバム」(日暮)というだけに、かつてのシーガルらしい鋭さとエネルギーを感じさせながらも、若さだけでは決して到達しえない、積み重ねた経験と年輪が見事に反映された作品となっている。

そしてそのレコ発ツアーに、BUFFALO DAUGHTERの対バンが決定した。両者はかってのレーベルメイトであり、幾多のイベントでステージを共にした同志でもある。20年前、バンド・ブーム終了後の荒廃したシーンからスタートして、海外などに活路を見いだしつつ、独自の地位を築いたという意味でも共通項が多い。両者にとって対バンは10数年ぶりのことだ。

そこで今回は、日暮、そしてバッファローの大野由美子、シュガー吉永による対談をお届けする。対談は、バッファローやシーガルが、幾多の傑作アルバムを共に作り上げた名エンジニアzAkのスタジオ「ST-ROBO」でおこなわれた。

Seagull Screaming Kiss Her Kiss Her – Damn’ it I know what I am (MV)

Interview:日暮愛葉(SEAGULL SCREMING KISS HER KISS HER)×大野由美子×シュガー吉永(BUFFALO DAUGHTER)

––––両バンドは古くからの知り合いなんですよね。

日暮愛葉(以下、日暮) 長いよね。

大野由美子(以下、大野) 『SHAGGY HEAD DRESSERS』(バッファローのファースト・アルバム)を出した時だから、1994年ぐらいじゃない?

シーガル×バッファロー、10数年ぶり対バン記念インタビュー 151008_sskhkh_bd_003_color

日暮愛葉(SEAGULL SCREMING KISS HER KISS HER)

––––シーガルも同じ年に同じインディの〈Cardinal Records〉から『Swallow Up』を出しているレーベルメイトだったんですよね。最初に会った時のことは覚えてますか。

日暮 覚えてない……。

大野 覚えてるよ(笑)。クアトロでやった時。〈Cardinal〉のイベントで……。

日暮 私が3曲しかやらなかった時?

大野 そうそう。なんでか知らないけど怒ってて(笑)。そんで具合が悪いって……。

日暮 あの時ほんとに40度の熱があったの。

大野 そうそう。熱があるからすぐ帰らなきゃいけないのって。それで3曲だけやってほんとに帰っちゃって。ヘンな人だなあって思った(笑)。具合が悪いと言ってるわりに凄く怒ってるし(笑)。

日暮 あれは一悶着二悶着あって、そのうえ急性扁桃炎になっちゃって。点滴打ってから行ったの。大変だったのよ!(笑)

––––出会いはそんな感じだったと。そのころシーガルはどんな感じだったんですか。

日暮 基本は3人編成だったけど、タンバリンやらコーラスやらがいて、ギターも弾きたい人がいたら弾いてもらって。DMBQの増子(真二)君とか。ゆるい感じでやってましたね。

大野 でもわりとロックっぽかったよ。

日暮 そう? そうか、ロックっぽくなったころだったのかな。その前はキャンディ・ポップみたいのをやってたから。

大野 その面影はちょっと残ってたね。

日暮 まだ若かったし。可愛らしい感じで……。

––––でも怒ってたんですよね(笑)。

大野 なんか口利かないの、誰とも(笑)。終わったらさーっとどっか行っちゃって(笑)。

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大野由美子(BUFFALO DAUGHTER)

––––ほかに誰が出てたんですか。

大野 マリマリ(MARIMARI RYTHMKILLER MACHINEGUN)とか。フィッシュマンズがバックでやってて。あとはインセンス(INCENSE)も出てた。みんな知ってたから、仲良く楽しくやってたけど、あの人は帰っちゃった、みたいな(笑)。

日暮 (笑)。ヤな奴じゃん!

––––じゃあ日暮さんはその時バッファローは見てないんですか。

日暮 何も見てない!(笑)。でもその後バッファローは結構見に行ったんですよ。アルバムも買ってたの(笑)。アルバムでは完璧なサウンドで、これライヴでどうするのかと思ってたら、ライヴでも完璧な演奏で、しかもライヴ感もちゃんとあって。日本でもこういうバンドいたんだ! って。すごく衝撃だった。

––––対バンはけっこうやってたんですか。

日暮 みるく(恵比寿にあったクラブ)とかでやったよ。zAkがPAやってくれて。あの音の悪いハコがzAkがやると魔法みたいにいい音になって。

大野 立花ハジメさんが<APPLICATION TOUR>ってイベントをやって(95年)、そこにシーガルやバッファロー、インセンスで出たりしたね。

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Qetic編集部

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