ニメ「新世紀エヴァンゲリオン」で、月に「ロンギヌスの槍」が突き刺さっている場面を実際に宇宙で再現しようという計画が発表され、実現に向けてインターネット上で一般の人たちから支援金を募る呼びかけが1月30日から開始された。

この計画は、20年前にテレビで放送されたアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」で、登場人物が敵を倒すための武器「ロンギヌスの槍」が月面に突き刺さっている場面を再現しようというものだ。

大学の研究者や大手自動車メーカー出身の技術者らで作る「HAKUTO」という民間グループなどが、30日東京都内で記者会見し、発表された。今年の年末から来年末にかけてアメリカから月へ向かって打ち上げる予定のロケットに無人の探査機を載せる計画で、月面に着陸したあと、「ロンギヌスの槍」の全長24センチのミニチュアを月面へ発射するということだ。また、この様子は動画で撮影され、地上に送られる。

計画は「クラウド・ファンディング」というインターネットを通じて賛同者から資金を集める方法で実現させる予定で、30日の会見では宇宙飛行士として活躍した山崎直子さんも参加して支援を呼びかけた。

「HAKUTO」のチームリーダー、袴田武史さんは「この計画によってより多くの人たちに宇宙を身近に感じてほしい」と話していた。計画実現のためにはおよそ1億円が必要だということで、サイト上で今年4月5日まで受け付けている。