1980年に〈Beggars Banquet Records〉の姉妹レーベルとして創立され、その40年の歴史の中で各時代を代表するアクトを輩出しながら世界のインディー・ミュージック・シーンを牽引し続けてきた名門〈4AD〉が、その足取りとこれからの展望をまとめた記念碑的作品『Bills & Aches & Blues』をリリースすることに。合わせて、その第1部となる収録曲5曲が公開となった。

〈4AD〉のメモリアル・アルバム『Bills & Aches & Blues』が発売決定

コクトー・ツインズ(Cocteau Twins)による名曲“Cherry-Coloured Funk”の歌詞を冠した本作は、レーベルに所属する現役アーティスト18組が過去40年の間に残されたカタログから好きな楽曲を選び、カバーした4つのセクションで構成されている。

ブリーダーズ(The Breeders)は、同世代のバンド、ヒズ・ネーム・イズ・アライヴ(His Name Is Alive)の“The Dirt Eaters”をカバー。そして、チューン・ヤーズ(Tune-Yards)、ディアハンター(Deerhunter)のブラッドフォード・コックス(Bradford Cox)、ビッグ・シーフ(Big Thief)が、それぞれブリーダーズへの愛を“Cannonball”、“Mountain Battles”、“Off You”のリメイクで表現。また、マリア・サマーヴィル(Maria Somerville)がカバーするエアー・マイアミ(Air Miami)の“Seabird”や、ジェニー・ハヴァル(Jenny Hval)がカバーするラッシュ(Lush)のB面曲“Sunbathing”がディープな歴史を掘り起こしている。

さらにフューチャー・アイランズ(Future Islands)とカラーボックス(Colourbox)による“The Moon Is Blue”のように、これまでに知られていなかった共通のDNAを発掘しているトラックもあれば、再発明に近いトラックも。オルダス・ハーディング(Aldous Harding)はディアハンターによる“Revival”のメロディックなエッセンスを抽出し、彼女自身の鬼気迫るイメージで再構築。U.S.ガールズ(U.S. Girls)がフューチャー・ディスコに仕立て上げた“Junkyard”や、ビング・アンド・ルース(Bing and Ruth)によるネオ・クラシカル・インストゥルメンタルな“Gigantic”などは、さらにラディカルな解釈がなされている。

そしてアルバムの幕開けを飾るティーケイ・マイザ(Tkay Maidza)は、アート・ラップとR&B、80年代シンセ・ポップのテクスチャーを用いてピクシーズ(Pixies)の“Where Is My Mind?”をカバー。97年にリリースされた楽曲のメッセージを、まさにこの混沌とした今の時代へと差し伸べている。

本アルバムは今週より毎週楽曲が公開され、4月2日(金)にデジタル・リリースされる。CD/LPは7月23日(金)に全世界同時発売となり、日本盤CDには歌詞対訳・解説が封入&ボーナス・トラックを追加。最初の12ヶ月間の収益は、ロサンゼルスを拠点とする放課後プログラム「The Harmony Project」に寄付される。予約受付は本日3月11日(木)より、各店にて随時開始しているので是非チェックしてほしい。

U.S. Girls – Junkyard (The Birthday Party)

RELEASE INFORMATION

Bills & Aches & Blues

〈4AD〉40年の歴史における名曲をThe Breeders、Tune-Yardsら18組がカバー!メモリアル・アルバム『Bills & Aches & Blues』が発売決定 music210311_4ad_1-1920x1920

2021年7月23日(金)
Various Artists
label:BEAT RECORDS/4AD

国内盤CD
4AD0358CDJP ¥2,500(+tax)
2CD 輸入盤
4AD0358CD ¥2,000(+tax)
LP 輸入盤
4AD0358LP(2LP) ¥3,850(+tax)

TRACKLISTING
CD1:
01. Tkay Maidza – Where Is My Mind? (Pixies)
02. U.S. Girls – Junkyard (The Birthday Party)
03. Aldous Harding – Revival (Deerhunter)
04. The Breeders – Dirt Eaters (His Name Is Alive)
05. Maria Somerville – Seabird (Air Miami)
06. Tune-Yards – Cannonball (The Breeders)
07. Spencer. – Genesis (Grimes)
08. Helado Negro – Futurism (Deerhunter)
09. Efterklang – Postal (Piano Magic)
10. Bing and Ruth – Gigantic (Pixies)

CD2:
01. Future Islands – The Moon Is Blue (Colourbox)
02. Jenny Hval – Sunbathing (Lush)
03. Dry Cleaning – Oblivion (Grimes)
04. Bradford Cox – Mountain Battles (Breeders)
05. SOHN – Song To The Siren (Tim Buckley)
06. Becky and The Birds – The Wolves Act I and II (Bon Iver)
07. Ex:Re – Misery Is a Butterfly (Blonde Redhead)
08. Big Thief – Off You (The Breeders)
09. Maria Somerville – Kinky Love (Pale Saints)*Bonus Track for Japan

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