新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

正月休みは皆さん、どこかへお出かけですか? きっとどこも混んでいますよね。とはいえテレビを点けても、退屈な特番ばかりじゃないですか?新年くらいは家でのんびり音楽でも聴きながら英気を養い、いいスタートラインを切りたいものです。そんなわけで、今回は「新年に自宅でのんびりチルアウトできるプレイリスト」というテーマで5曲をセレクトしてみました。是非とも読書やお屠蘇のお供に!

Deadwood/Predawn

まずは、昨年デビュー10周年を迎えたシンガー・ソングライター清水美和子によるソロ・プロジェクト、Predawnが同年2月に配信限定でリリースしたこの曲を。ひょっとしたら聴いたことある人も多いかも知れない。そう、TOYOTAが提供するサービスT-ConnectのテレビCM「クルマとワタシ」編で使用されていた楽曲である。

ジョニ・ミッチェルやリンダ・ルイスを彷彿とさせる、美しくもどこかキュートなメロディ、小鳥のさえずりのような清水のボーカル、そして後半のホーリーなコーラスが心のひだに深く染み渡る。また、去年、彼女が会場限定でリリースしたシングル「Calyx」は、珍しく全曲日本語の歌詞になっていて新鮮。こちらもオススメだ。

The End/jan and naomi

共にモデルとして活躍し、janはGreat3のメンバーでもあるというユニークな経歴の2人。これまでシングルを1枚、EPを2枚発表する傍ら、ファッションショーでのライヴ・プレゼンテーションや映画のサントラ制作なども経験してきただけあって、昨年リリースされたアルバム『Fracture』には不思議な空気感が漂っている。

例えば、ザ・ウィークエンドがコクトー・ツインズをサンプリングしたり、ギル・スコット・ヘロンとジェイミー・エックス・エックス(ザ・エックス・エックス)がタッグを組んだり、最近ではトラヴィス・スコットがテーム・インパラとのコラボを試みるなど、ソウルとサイケの交配が各地で行われてきたが、この曲の静謐なサウンドスケープに内包された官能性は、まさに今挙げたアーティストたちの官能性と地続きのものだ。

音数を削ぎ落とした風通しの良いアンサンブルや、その隙間を埋めるリヴァーブの耽美な響き、聴き手の孤独にそっと寄り添うような、甘くてメロウなツイン・ヴォーカル。目を閉じて聴いていると様々な映像が浮かんでは消え、まるで短編映画を観ているかのような気分になるはず。

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