40年以上に渡って、日本の現代音楽、またはその前衛的傾向を主導してきた音楽家”灰野敬二“。DJとして活動する”experimental mixture”のスタジオワークとして、初のオフィシャル作品『in the world』が12月25日(水)遂に発売開始!

常に新たなスタイルを求め続け完成された今作は、CDJ4台、リズムマシン2台を駆使し、連綿と紡がれたトータル5時間に及ぶ音源からカットアップし、更にパズルのような編集作業を重ね、約2年の製作期間を費やし、3部作としてコンパイル。まるで、映画、芸術作品に刺激を受ける感覚に近い、聴覚を震わす壮大な150分の物語は、DJ/MIX CDの概念をぶち壊す、今だ体感した事のない境地へと誘うサウンドトリップとなり、ジャンルはもちろん国境をも越え、歴史、宗教、文化、人種、地球の万物全てを包み込んでしまったような、音楽史に刻む前代未聞作!

そんな全世界注目の問題作をいち早く聴いたアーティストや音楽関係者からは続々と大絶賛のコメントが到着しています!!!

DJ灰野敬二 最強MIX CD『in the world』レコメンド・コメント

わたしはいつも灰野さんは黒いプレゼントのように可愛らしいと思ってます。DJ MIX3枚組までリリースされたんですね。そういうDJ MIX出そうという気持ちまでSO CUTE!です。CDJを押す指先にはとてもエネルギーに満ちあふれてるんだろなあ。音源も3段重ねの黒豆と黒ごまと黒墨パウダーのふりかかった、デコレーションケーキみたいでした。
あ、中はふあふあ真っ白の生クリームで詰まってた。そこがはいのさんの可愛さの秘密です。

——YOSHIMIO(BOREDOMS / OOIOO…)

全ての音(人)は平等で、お互いを認めつつそれぞれ独自に存在することで、安易な協調とは違う新しい秩序が生まれる。というような事を考えさせられました。灰野さんにしか作ることのできない、音楽愛の結晶のようなMIXです。

——坂本慎太郎

楽器をターンテーブルに持ち替えても魔力的な音場はますます輝きを増して。希代のロック魔術師が教えてくれた新しい言葉。闇黒に翼を広げて暗号が飛び交う未知の夜。

——七尾旅人

イマジネーションの宝庫!

——曽我部恵一

安易なオリジナリティなど到底足下にも及ばない唯一無比なイマジネーション、ゴン!とした塊で在りながらも砕け散ったり収縮したり漂ったり埋もれたり、新しいも古いもなく完全に「今」の音。ヤバすぎます。是非、挑戦してください。

——池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)

音の選択、重なり、リズム、すべて自然で、流れるような美しさがある。それは灰野さんの音楽への愛が深い証拠であろう。自分もそう在りたいと思う。

——川崎 昭(mouse on the keys)

ごめんなさい。今まで僕が聴いてきたものは音楽ではなかったみたいです。今すぐに部屋にあるレコードを全て売り払ってこの灰野さんがミックスした3枚のCDだけを聴き続けることにします。

——有馬和樹(おとぎ話)

“現実と実感を共有する”ような、つまるところ「共感覚」を求めるような音楽が今の主流であるとして、そうではない、もはや”この世より、彼方にいるとしか思えないほどの衝撃”を音楽で味わいたいのなら、こんなに相応しい音源はないと思います。

——ミト(クラムボン)

フューチャー。

——にせんねんもんだい

映画の中で流れているテレビにフォーカスしていくような感じがしました

——出戸学(OGRE YOU ASSHOLE)

ボーターレスでサイキックなロックンロール・ワールドが心と身体を襲撃だ。カルト・ヒーローはワクワクしながら音と楽しく遊んでいる。

——TAYLOW(the原爆オナニーズ)

宇宙過ぎて手に負えません! が、灰野敬二さんはいつもそうだし、そしてもはや手に負えないものにしかワクワク出来ない自分もいるので、脳みそが飛び散りながら聴いています。昔先輩に、「灰野さんは日本で一番お洒落なミュージシャンなんだよ」って言われたのを今更ながらに思いだしました。

——飯田仁一郎(Limited Express (has gone?) / OTOTOY編集長)

遂にリリースされる孤高の才人、灰野敬二氏によるDJ3部作。そのどれもが背徳のコンテンポラリー。高度な遠近感と音軸で、聴く者を香炉へと誘います。おもわずオリジナル作品かと思いました。彼のロマネスク色とビートの重なりは、誰もマネできないでしょう。ここにはリエディットして起こしたいパーツが山ほど存在しています。アートワーク、マスタリングも含め素晴らしい作品です。

——ALTZ(Altzmusica、F*O*L)

僕が一番衝撃を受けたMIX CDはwoodmanの「A Barbarian In Asia」なんですが、この作品を聴いてそれに似た衝撃を感じました。末永く愛聴させて頂きます。

——高根順次(スペースシャワーTV / DAX)

それを聴いている間 ときや位置を示す針が揺れ振れ一点を指さず いまでもここでもないところに居る そして確かのように思えたものが少しずつ ぶれてゆくのを見る

——三條亜也子(Shibuya WWW)

もはやDJMIXというより、RE-EDIT集と言ってもいいほど作りこまれていることにまず驚愕。幾つもの曲が灰野さんの感覚で組み合わさってマジックが生まれている瞬間が何度も到来する、濃密かつ奔放な3枚組

——DJ ヨーグルト(Upset Recordings)

今まで自分が聴いてきた音楽を、例えば積み上げたレコード、CD、カセットテープの高さでどれくらいになるかな? とか考えてみたりする時がありますが、灰野さんのこの作品を聴いていると、これは高さとかで表現するのは到底無理だなと…。最早、複雑な形をした馬鹿でかい地層を眺めているみたいな気持ちになって、まるで途方に暮れてしまいます。取り敢えず口をぽかんと空けて、もうしばらくこの音楽に身を委ねてみようと思います。

<span style=”font-size:12px;”>——望月慎之輔(新宿ロフト / オモチレコード)

壮大で濃密な、全音楽のひとつの調和への試みと千里眼。in the world。崇高なまでの音楽愛に圧倒される。体験あるのみ。

——松永耕一(a.k.a.COMPUMA)

時間も空間も精神も飛び越えた驚愕の世界。すべての引力圏から解き放たれた神聖なる祭儀。すべてが自由で狂おしく美しい。ここで鳴っているのは音楽の自由ではない。魂の自由だ。

——小野島 大

かれこれ四半世紀も昔、灰野敬二さんの自宅でよく一緒にレコードを聴いた。ジョン・リー・フッカーを聴き、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンやフランスのトゥルバドゥールものなどヨーロッパ中世音楽を聴き、ブルー・チアを聴き、韓国宮廷音楽を聴き、リー・コニッツやチャーリー・パーカーを聴き、ラ・モンテ・ヤングを聴き…といった具合に、何時間もひたすら聴き続けた。まるで、この宇宙のすべての音(楽)を探求するように。そして、語り合った。
なぜ、こういう音楽が生まれるのか、なぜこの音楽家はこういう音を出さざるをえないのかといったことを。このDJミックス作品を聴いて、まず思い出したのは、あの灰野さんの部屋の風景である。灰野敬二は今なお、全宇宙の音を探し、自問し続けている。いや、自問じゃない。実践だ。生み出され、鳴り響くすべての音の必然だけを、灰野敬二の耳は捕らえる。何の関連もない様々な音の重なり、つながり、そして間は、しかし確かにひとつの物語を紡いでゆく。
それは、灰野敬二の演奏そのものではないか。

——松山晋也(音楽評論家)

灰野さんの初めてのDJは渋谷にあるBAR earだったと思う。そして2回目は渋谷駅新南口近くのクラブだったように思う。どちらも自分は居て聴いていた。2回目のDJの時だった。それは今まで聴いた事のない、衝撃だった。頭がグワンぐわんした。チベットの旅から帰ってすぐだった事もあり、土地の映像が頭の中でぐちゃぐちゃに回った。その音はノイズでも、ロックでもなく踊れるものでも無かった。衝撃だった。『美しい音を本当に知っている』、音楽家なんだなとわかった。この人のおとの感覚に近づきたいと強く思った。その時の自分は灰汁というグループで音楽活動をしていた。あの衝撃を音にしたかった。そうして出来たのが灰汁の1stアルバムにある、『キミドリ』という曲だった。

そして2009年の自主企画で灰野さんに出演依頼をする為、新宿ゴールデン街にあるBAR、裏窓の福岡さんに紹介してもらった。灰野さんに灰汁のCDを渡した。何日かして電話で灰野さんから会おうと言ってもらい、新宿のランブルという喫茶店で待ち合わせた。19時会うなり灰野さんは『時間がないから早めに言うよ。なにかとてつもない面白い事を一緒にやろう』と言ってくれた。夢のような瞬間だった。灰野さんは、自分の詩がとても気に入った。作品も気に入ったと言ってくれた。俺の中の偉大な音楽家から、そんな言葉をもらった。23時前ランブルを出てタワレコへ行った。俺の衝撃だったHIPHOPを教えて、それを買うからと灰野さんは言った。PUBLIC ENEMYの2ndとULTRAMAGNETIC MC’Sの1st、NAS の1st。確かこれらと他も大量に買っていた。BDPの1stは既に持っているよと聞いてHIPHOPも聴くのかと驚いた。灰野さんはThe Doorsのアルバム、Strange Daysの中のWHEN THE MUSIC’S OVERを聴いて音楽をやろうと決めた、最初の音楽での衝撃だったと教えてくれた。

話は戻るが、あの2回目のDJの時は世界4大宗教を同時にながしたんだと教えてくれた。自分はあの時居て、それを聴いて影響のもと出来た曲があると伝えた。灰野さんは、灰汁で1番好きなのは『キミドリ』と言ってくれた。俺は、その曲が灰野さんからの衝撃のもと出来た作品ですと初めて言うことが出来た。

灰野さんexperimental mixture『in the world』を車の中で爆音で聴いた。いつかまたこのおとのかたまりに、おれなりのことばとおとでかえせるさくひんをつくってやる。

——セノオGEE(ラッパー,音楽家、A.I.BRIDGE records)

灰野敬二プロフィール
1970年代より活動を続け、常に新たなスタイルを探し続け、日本の現代音楽において前衛的傾向を主導してきた野心的な音楽家。1971年に日本初のインプロヴィゼーションバンド「ロストアラーフ」を 結成し、本格的な音楽活動を開始。以降、現在に至るまで、ロックをベースに、ノイズ、サイケデリック、フリージャズ、民族音楽など、ジャンルを自在に横断しながら、アンダーグラウンドミュージック界を牽引。挑戦的で実験的な作品群は、日本のみならず海外での評価も高く、現在もヨーロッパを中心に海外公演を頻繁に行っている。リリースしたレコードは優に100を超え、ソニックユースのサーストン・ムーアをはじめ、彼を信奉するミュージシャンは世界的にも数多い。

Release Information

2013.12.25 on sale!
Artist:灰野敬二(experimental mixture)
Title:in the world
YOUTH INC.
CD3枚組(紙ジャケット)
YOUTH-247
¥2,625(tax incl.)

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