Mr.Childrenがロンドンでレコーディングした2曲を収録したニューシングル「Birthday / 君と重ねたモノローグ」を発表した。

Mr.Children、『映画ドラえもん』最新作のW主題歌を担当!

本作は、2020年3月6日(金)公開 の『映画ドラえもん のび太の新恐竜』のW主題歌として桜井が書き下ろししたもの。新たなスタジオで、新たな才能たちと出会い、一音一音にまで徹底的にこだわり抜き、音楽的にさらに進化を遂げた彼らの“最新サウンド”となっている。

昨年7月より、U2スティング(Sting)サム・スミス(Sam Smith)を手掛けたエンジニアSteve Fitzmaurice氏とともにロンドンのRAK Studiosにてレコーディングを開始したという。マスタリングは、NYの名門「MASTERDISK」のScott Hull氏が担当。シングル作品としては、前作「himawari」より、約2年8ヶ月ぶりとなる。

今回のW主題歌決定に際し、Mr.Childrenの桜井和寿からコメントも届いている

Mr.Children 桜井和寿コメント

ハッキリと覚えている。小学4年生の時、両親が僕にドラえもんを買ってきてくれた。
家に帰り、自分の部屋のベットに寝転ぶと、頭上にある小さな棚に1巻から5巻がきれいに並んで置かれていた。そしてそれを僕は複雑な思いで受け取った。
なぜなら、当時僕は勉強を全くしない子供だった。宿題なんかした事がない。漢字も書けなければ、読書もした事がなかった。当然、通知表に刻まれる数字は体育以外は1と2で埋まった。
それを見兼ねた両親はきっと「しっかり勉強しなさい」そう言いたかっただろう。
でも、そう言ったところで、素直に勉強するはずがない事をわかっていて、「宿題しなさい」でも、「読書しなさい」でもなく、「まずはここから始めましょうね。はい、ドラえもん」そんな気持ちで買ってきたのだろう。
そして、その複雑な親の心情を子供ながらにキャッチした僕は、逃げ場をなくした気持ちになって、しばらく読みも開きもせず、並んだ背表紙の1から5の数字を眺めていた。
警戒心の強い猫にオモチャを与えた時のそれのように、僕は3日後くらいにドラえもんを恐る恐る開き、
その後、我を忘れ夢中で読みふけった。僕にとってはじめての読書。はじめて好きになった本。はじめて感動で泣いた本。それ以来、背表紙の数字は増えていき、棚に入りきらないくらいのドラえもんが並んだ。
中2の夏に音楽と出会うまで。
本当はその後も、僕の人格形成に関わるドラえもんとのエピソードがあるのですが、長くなるのでこの辺でやめておきます。ドラえもん50周年、そして僕も50歳となる年に、運命の再会ができた事に心から感謝です。のび太にとってのドラえもんのように、「ドラえもんという存在が、ストーリーが、プロジェクトそのもの」が、弱く情けない自分に寄り添ってくれているのだと、改めて噛み締めながら、音楽でドラえもんに携わらせてもらいました。
絶対観てくださいね。 聴いてくださいね。

Mr.Childrenニューシングル「Birthday / 君と重ねたモノローグ」が『映画ドラえもん』最新作のW主題歌に!桜井和寿からのコメントも到着 music200109_mrchildren_main

INFORMATION

映画ドラえもん のび太の新恐竜

2020.3.6(金)全国東宝系ロードショー!
原作:藤子・F・不二雄
監督:今井一暁
脚本:川村元気
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