90年代を代表するグランジ・バンドとしても名高いニルヴァーナ(Nirvana)。バンドの中心人物であるカート・コバーン(Kurt Cobain)が1994年に逝去し、解散に至ってもなお人気の衰えない彼らの楽曲を、AIが作詞した新曲(?)がYouTube上で公開され、注目を集めている。

Nirvanaの楽曲を学習したAIが作詞に挑戦!YouTubeで話題に

話題となっている動画は、YouTubeチャンネル「Funk Turkey」で公開されている。本チャンネルでは、これまでにもAC/DCや、メタリカ(Metallica)レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)など、多くのバンドの架空の楽曲が披露されており、今回ニルヴァーナの実在しない楽曲が投稿されているのだ。

Funk Turkeyが公開した楽曲“Smother”は、作詞をAIを駆使したWebサイト「lyrics.rip」で生成したものとなっている。「lyrics.rip」にはさまざまな世界的アーティストの数多くの楽曲が取り込まれており、そのアーティストが作詞しそうな架空の歌詞を生成することができるのだという。本サイトにはニルヴァーナ以外にも、ドレイク(Drake)リアーナ(Rihanna)ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)など、多くのアーティストの詞が取り込まれているようだ。“Smother”は「lyrics.rip」でニルヴァーナっぽい詞を生成し、その詞にニルヴァーナらしいメロディを乗せた楽曲となっている。

一聴してみると、確かにニルヴァーナっぽくはあるが、どこかチープな気も……。コメント欄では「これはニルヴァーナの曲だ。だっていきなり“肉(MEAT)”って言葉が出て来てるから」「自分に正直になった方がいい。もしバンドがこんな曲を90年代に作ったとしたら、僕らは大好きになってたと思うし、こんな曲2度と作られないだろうって言ってたはず。正直めちゃくちゃいいよ」という肯定的な意見から、「94年の夏にニルヴァーナに取って代われると思っていたハイスクールバンドが作ったみたいな曲だな」「もしカートがこれを聴いたら、めちゃくちゃ笑うと思うよ」といった小馬鹿にした意見まで、さまざま寄せられている。

インタビューに応えたFunk Turkeyは「家のキッチンでキラキラ光るぐらい赤いチープなストラトキャスターと、まったく使えないマイクと(DAWの)Pro Tools」を使ってミックス&マスタリングを済ませたという。またパーカッションは打ち込みであることを説明しながら、「(ドラムの)デイヴ・グロール(Dave Grohl)がコンピューターのドラムが好きじゃないのは知ってるんだけど、僕ができる限りのやり方だったんだ。許してよ、デイヴ。今でも大好きだ」と弁明。自身もニルヴァーナファンであることを明かしている

ニルヴァーナファンにはぜひ聴いてみてほしいこの1曲。あなたはこの楽曲を聴いてどう思う?

NirvanA.I: I made a bot write a Nirvana song

伝説のグランジ・バンドNirvanaが新曲をリリース!?AIを駆使し、作詞した楽曲がYouTubeで公開され話題 music200623_nirvana_main
Photo via @Nirvana(Facebook)