リアム&ノエル・ギャラガー兄弟を中心に、94年にデビューしたオアシスは、アルバム7作品すべてがUKチャート1位に輝き、全世界でCDトータルセールス5,000万枚以上を記録。90年代を象徴するバンドとなった。映画『オアシス:スーパーソニック』は、リアム&ノエル・ギャラガーが製作総指揮を務め、バンド結成から96年のネブワース・ライヴまでの軌跡を描くオアシス初の長編ドキュメンタリーとなる。製作には、アカデミー賞®最優秀ドキュメンタリー賞に輝いた『AMY エイミー』のスタッフが結集した。

本作の舞台は1993から1996年。オアシスのその3年間とはどんなものだったのか? 1993年に〈クリエイション・レコーズ〉と契約するやいなや一気にスターダムへと駆け上がるスピードはまさに「スーパーソニック」。音速そのままに駆け抜ける姿を120分に凝縮している。

バンド結成は1991年まで遡る。1993年までの2年間、売れない時期を過ごす。その間もノエルは曲を作り、リアムは歌った、ただがむしゃらに。反骨精神は半端でない。「フィル・コリンズやスティングやクソ音楽を撲滅する。俺たちがチャートに入ってな。10年後にフィル・コリンズの首がうちの冷蔵庫に入ってなきゃ俺の負けだ」当時のノエルの言葉だ。

映画『オアシス:スーパーソニック』ギャラガー兄弟とアラン・マッギーが出会った一夜とは? #oasissupersonic 98df4f0e85ba429f6accef7987fed927-700x379
ⓒIgnition

1993年にグラスゴーの「キング・タッツ・ワー・ワー・ハット」で行われたライブ。オアシスは出る予定ではなかったが、他バンドの取り計らいでたまたま出られた。〈クリエイション・レコーズ〉のアラン・マッギーもオアシスを見に来ていたわけではなかった。トップバッターの知らないバンド──しかし、セットリストが進むにつれアランの興奮は高まる。1曲目で一緒に来ていた妹が「すぐに契約を」と言い、2曲目で「契約しよう」3曲目で「絶対する」と思ったアランは、演奏後のノエルに声をかけその場で契約が成立。偶然と偶然が生み出した運命、それは奇跡の始まりだった。

デビューアルバム「オアシス」が英国チャート1位を記録、英国史上最速のスピードで売れた。初の世界ツアーで日本にも旋風を巻き起こし、その後アメリカにも進出。ロンドン・アールズコートでのライブは2日間で4万人を動員、ヨーロッパの屋内ライブ動員数のギネス記録となった。

しかし、光差すところには影もある。メンバーの解雇・脱退、深まる兄弟間の亀裂、タブロイド紙の餌食となるギャラガー一家。「オアシスはフェラーリと同じだ。見るにはいいが、スピードを出しすぎると制御不能になる。」当時を振り返るリアムの言葉だ。歯車が狂っても止まることなく突き進み、その先にあったのがあのネブワース・ライブだったのだ──。

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本編では“ロックンロール・スター”、“リヴ・フォーエヴァー”、“ワンダーウォール”、“モーニング・グローリー”ほかバンドの軌跡を語る上で欠かすことの出来ない名曲が20曲以上使われている。また、映画のタイトルとなった“スーパーソニック”は、オアシスのデビューシングルのタイトルである。

『オアシス:スーパーソニック』は、12月24日(土)、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開される。

オアシス:スーパーソニック

12月24日(土)より角川シネマ有楽町ほかで全国公開!

監督:マット・ホワイトクロス『グアンタナモ、僕たちが見た真実』
製作:フィオナ・ニールソン、ジェームズ・ゲイ=リース、サイモン・ハーフォン
製作総指揮:リアム・ギャラガー、ノエル・ギャラガー、アシフ・カパディア『AMY エイミー』、『アイルトン・セナ~音速の彼方へ』
編集:ポール・モナハン/音楽:ラエル・ジョーンズ/再レコーディングミキサー:リチャード・ディヴィ/
VFX&アニメ―ション:ザ・ブルワリー/ VFX&アニメ―ションスーパーバイザー:マーク・ナップトン/
ミュージックスーパーバイザー:イアン・クック、イアン・ニール
2012016年/イギリス/英語/カラー/122分/日本語字幕:石田泰子/監修:鈴木あかね、粉川しの/配給:KADOKAWA
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