リアム&ノエル・ギャラガーが製作総指揮を務め、バンド結成から96年8月に25万人を集めた伝説のネブワース・ライブまでの軌跡を描くオアシス初の長編ドキュメンタリー『オアシス:スーパーソニック』から、本編で映像と共に紹介されるオアシスの名曲誕生に秘められた3つのエピソードを一挙ご紹介!

最初のエピソードは、レコード契約前の1992年のこと。ノエルは「ある夜できた1曲ですべてが変わった」と振り返る。メンバーのボーンヘッドも信じられないほどで、初めて曲を聴いた時、「“曲が出来た”と言って奴が聴かせたのがあれだ。“お前じゃない”“なんで?”“だってそうだろ、よすぎるよ”」と当時のノエルとのやりとりを思い出す。

その曲こそ“Live Forever”だった。この曲が出来たときノエルは「これはケタ違いだって。“これだ、出来た”と感じた。」と振り返っている。ノエルだけではなく、この曲でオアシスの虜になったファンも多いはず。

Oasis – Live Forever

続いて、映画のタイトルにもなっているデビューシングルから。実は“Bring It Down”でデビューする予定だった。オアシスとレコード契約を交わしたアラン・マッギーが、グラスゴーで初めて聴いて衝撃を受けた曲だったからだ。

しかし、演奏が中途半端な出来だったためメンバーは猛反対。そして、ほかの曲を録音せずに、一夜でノエルが書き上げた新曲が“Supersonic”だったのだ。その時のことをボーンヘッドは「皆が中華を食っている間に、奴が曲ができたと戻ってきた。その夜、録音してミックスした。すげえ出来だったよ。」と語っている。

最後は鳥肌が立つバラード曲の誕生秘話だ。ファーストアルバムがリリースされるとオアシスは米国ツアーへ。しかし、クスリを覚えたメンバーのライブはめちゃくちゃ。イラついたリアムが八つ当たりでタンバリンをノエルに投げつけたのが事の発端だった。その夜からノエルは失踪。直前に行ったサンフランシスコで出会った女性の元へ逃げ込んだのだ。「何を考えてたのか、とにかく消えたかった。今でもトラウマだ。」とノエルは振り返る。

映画『オアシス:スーパーソニック』リアム「タンバリン投げ事件」から生まれた名曲とは? #oasissupersonic music1612116_oasis_1-700x379
ⓒIgnition

しかし一方で、「でも“Talk Tonight”はあの数日に出来たすごくいい曲だから──運命的な出来事だったんだ」とも。リアムの八つ当たりによる“タンバリン投げ事件”が発端で生まれた名曲こそ“Talk Tonight”だったのだ。

『オアシス:スーパーソニック』は、12月24日(土)、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開される。

オアシス:スーパーソニック

12月24日(土)より角川シネマ有楽町ほかで全国公開!

監督:マット・ホワイトクロス『グアンタナモ、僕たちが見た真実』
製作:フィオナ・ニールソン、ジェームズ・ゲイ=リース、サイモン・ハーフォン
製作総指揮:リアム・ギャラガー、ノエル・ギャラガー、アシフ・カパディア『AMY エイミー』、『アイルトン・セナ~音速の彼方へ』
編集:ポール・モナハン/音楽:ラエル・ジョーンズ/再レコーディングミキサー:リチャード・ディヴィ/
VFX&アニメ―ション:ザ・ブルワリー/ VFX&アニメ―ションスーパーバイザー:マーク・ナップトン/
ミュージックスーパーバイザー:イアン・クック、イアン・ニール
2012016年/イギリス/英語/カラー/122分/日本語字幕:石田泰子/監修:鈴木あかね、粉川しの/配給:KADOKAWA
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