本のポップス/ロック史上で最高のフリーランス音楽プロデューサーと言われる牧村憲一が主宰となり、音楽家と音楽プロデューサーを育成する、音楽大学でもない専門学校でもない“第三の学校”を10月11日(土)より第一期として開講する。「音学校」は第一線で活躍する特任講師を招いて行うカリキュラムにより、音楽制作からリリースまでを実践する初めての学校となる。

音楽の多様化、そしてインターネットの興隆により宣伝・流通方法も多様化した。一方で「音楽は誰にでもすぐにできる楽なもの」という大きな誤解を生じさせていることも危惧されている。時代を超えて長く愛される音楽、スタンダードとなる音楽を制作するための経験値や技術の系譜が途絶えてしまう傾向にある。そんな時代の中、音学校は「絶対作品主義」をテーマに掲げ、受講者たちが実際に作品を創るということ、音楽制作を支える人材を育てるということ、さらに自らの音楽をリリースし、より確実に広めることを目的とする。敢えて「楽」ではなく「学」。それが<音学校>である。音学校の授業内容は以下の通りだそう。

①「音楽制作実践ゼミ」(2014年10月11日(土)より全13回/隔週開講)
常に新しいポップス、ロックを創り続けてきた牧村憲一の50年間にも及ぶ音楽プロデュースのノウハウを基にして、受講者がゼミ制で半年をかけて音楽作品を制作します。さらに特任講師として第一線で日本のポップス、ロックを生み出しているゴンドウトモヒコを迎え、アレンジメントやエンンジニアリングのスキルの向上も目指していく。
募集受講者数:20名
応募締切:10月3日(金)
※定員になり次第、募集を締め切り。

②「音楽制作基礎講座」(2014年10月11日(土)より全12回/隔週開講)
現場経験豊富な講師たちからPR/宣伝、さまざまな権利のマネジメント、レーベル運営など、自分の音楽を活かすために必要不可欠な知識と方法を掘り下げ、習得する基礎講座こちらは音楽家はもちろん、音楽家でなくとも、音楽に関わる仕事をしたい方々/すでにスタッフとして活動している方々にも受講することができる。また講座中には特別ゲスト講師を招くことになっている。
募集受講者数:50名
応募締切:10月5日(日)
※定員になり次第、募集を締め切り。

「音学校」講師紹介

「音学校」校長/統括講師:牧村憲一(まきむら けんいち)
60歳を機にレコード会社を退職。2007年に昭和音楽大学にて非常勤講師になる。2009年からは講師の傍ら、津田大介氏と共に「未来型音楽講座」を開催。その講座をまとめた共著「未来型サバイバル音楽論」(中公新書ラクレ)を出版し話題になる。続けて初の単著「ニッポン・ポップス・クロニクル」(スペースシャワーブックス・東京ニュース通信社)を発表。一方で監修者として「エゴ~加藤和彦、加藤和彦を語る」、「バハマ~ベルリン~パリ、加藤和彦ヨーロッパ3部作」、「大貫妙子 デビュー40周年 アニバーサリーブック」などある。2013年3月昭和音楽大学を辞し、2014年秋、念願だった<音学校>を立ち上げる。

「音学校」特任講師:ゴンドウトモヒコ
中学よりダブルカセットによる多重録音をする宅録に目覚め作品を作り出す。
1995年帰国し高橋幸宏率いるオフィスインテンツィオに所属。自身のバンドanonymassも結成、MIDIレコードにて4枚のアルバムなどをリリース。高野寛、高橋幸宏ライブのサポートを始め現在までUA、Chara、Love Psychedelico、Def Tech、くるり、The Beatniks等あらゆるツアーに参加し管楽器とコンピューターを使った独特なスタイルを確立。
2011年より蓮沼執太フィルメンバーとして活動。現在も高橋幸宏とのバンドIn PHASE、METAFIVEをそれぞれ結成、バンドメンバーとして活動中。2014年に音楽レーベル<愚音堂>設立。有名無名関わらないミュージシャンとゴンドウとのプロデュースのもとレーベルを立ち上げる。

音学校

LINE UP:「音楽制作実践ゼミ」(2014年10月11日(土)より全13回/隔週開講)
「音楽制作基礎講座」(2014年10月11日(土)より全12回/隔週開講)
講師:牧村憲一、ゴンドウトモヒコ、永田純、伊藤亮