にアカ抜けたという表現がピッタリではないか。今回紹介するラモナ・リサを2014年のバンクスと並ぶインディー界二大美女と勝手に認定しよう(笑)。チェアリフト初期の頃はモデル・ライクな体型ながらもどこか素朴さもあったラモナ・リサことキャロライン・ポラチェック。バンドのデビューから時を経て、結成時のメンバーでもありボーイフレンドだったアーロンとの別れや、バンドの知名度アップとともに注目を集めたことが彼女の美に磨きをかけた側面も大きいのだろう。ビヨンセとのコラボレート、夕日に染まるイタリアはヴェネチアの街並で曲作り……。そんな華やかな枕詞が実にハマる洗練された女性になった彼女がラモナ・リサとして新しいキャリアに踏み出す。

まだあどけなさの残るバンド活動初期のキャロライン

自らがフロント・ウーマンを務めるバンド=チェアリフトのツアーの合間を縫ってラップトップだけを頼りにひとりで音楽的探索に出かけたのが本作『アルカディア』であり、ビーチ・ハウスを擁するレーベル〈Bella Union〉内に新設された新レーベル〈Pannonica〉からの第一弾リリースでもある。それにしてもかつては“I Belong in Your Arms”の日本語版MVでキュートな美少女ぶりと同時に大胆にも腋毛を披露したことでも話題を呼んだ自然体のキャロラインだったが、今作ではジャケットや巨大な目が特徴的なアー写でもお分かりの通りすっかり洗練されたアーティーな雰囲気になったのはとても印象的。彼女にどんな変化があったのだろうか……?

伝説?! のキャロラインの腋毛大公開MV

“Backwards and Upwards”や“Dominic”などはファンが期待するいつもの彼女の美しい声とメロディを大いに楽しめるだろう。特にMVではそのモード感すら感じさせる姿を披露している“Dominic”の幽玄ポップスは絶品! 一方、“Reprise”はモダンな教会音楽のようだし、“Hissing Pipes At Dawn”における電子ノイズ、5分に渡る最終曲“I Love Our World”のまるでOPN(ワンオーソリックス・ポイント・ネヴァー)かと思わせるようなオーケストラ的な楽曲までかなり音楽的なバラエティに富んでいる。決して「大傑作!」と派手に騒ぎ立てる作品ではないが、キャロラインの女性としての変化に思いを馳せながらMVを含めビジュアル面でも楽しんで欲しい作品だ。

洗練されたモードな美女っぷりを堪能できる“Dominic”

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Release Information

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