の秋、東京に初上陸する<レッドブル・ミュージック・アカデミー(以下、RBMA)>が、5月1日(木)から1ヵ月間に渡りニューヨークで行われる音楽イベント<Red Bull Music Academy Festival New York>の全貌が解禁となった。

<Red Bull Music Academy NYC>では数々のパフ ォーマンス、レクチャー、クラブイベント、上映会などがキュレーションされた31日間の期間中、数々のアーティストやヴェニュー、そしてコンセプトが複雑に絡み合いながら、音楽の 歴史と共に最先端の音楽を探っていくという。ニューヨーク市内の伝統的な音楽施設からストリートに至るまで、さまざまな場所で計15個のイベントが行われる、各イベントの詳細は下記をチェック。

さらに今年6月12日(木)−14日(土)までスペイン・バルセロナで開催されるミュージック+アート+テクノロジーの祭典<Sónar Festival 2014>とコラボレーションも決定! 今年は5大陸から先鋭的なアーティストたちを集めたショーケースを披露。

その多くは15周年を迎えた<Red Bull Music Academy NYC 2013>に縁のあるアーティストばかりとなっており、LAのファンク・レジェンドであるDam-Funk、BBCラジオのT. Williams、”Young Turks”から 若き世代に絶大な人気を誇るKoreless、新進気鋭のSinjin Hawkeが出演。また2013年の<RBMA>を卒業したばかりのThrowing Snow、Rudi Zygadlo、Suzanne Kraft、LOVE CULT、Louis Baker、Trancemicsoul、Leo Aldrey、Astroboyz、 Harald Björk、De La Montagne、Jolly Mare、さらに日本からはEmufuckaが出演する。その他、追加アーティストは近日発表となる。

Red Bull Music Academy Festival New York

A Conversation With D’Angelo – May 21
<レッドブル・ミュージック・アカデミー>はテーマのひとつに「知識の共有」を掲げていますが、今回はそのテーマに基づき、5月21日(水)にブルックリン・ミュージアム CantorAuditoriumで<AConversation With D’Angelo>を開催します。一般公開レクチャーとなる、このイベントでは孤高のR&Bシンガー、デ ィアンジェロを迎え、彼のクリエイティブなアプローチや、キャリアを築くきっかけとなった瞬間などに迫っていきます。

Larry Levan Street Party – May 11
ニューヨークのパラダイス・ガレージで長年に渡りレジデントを務めていた伝説のDJ、ラリー・レヴァン はDJをアートへと昇華させ、ダンス・ミュージック史上最高と言われる時代のひとつをその卓越したサウンドで彩りました。フランソワKも<レッドブル・ミュージック・アカデミー>のレクチャーで「パラダイス・ ガレージは音楽を祝う場所だった。ディープでスピリチュアル、心の底から楽しめるパワフルな経験を得 ることができた」と当時を語っています。今回ニューヨーク市がラリー・レヴァンの功績を称え、市内の有名なストリートのひとつ「King Street」を「Larry Levan Way」に名称変更することを受け、<レッド ブル・ミュージック・アカデミー>もフランソワ Kをはじめ、デヴィッド・デ ピーノやジョーイ・ヤノスなど、ラリー・レヴァンの恩恵を受けた数々のゲストを迎え、5月11日(日)に<Larry Levan Street Party>を開催します。

William Onyeabor: Atomic Bomb – May 2&3
<Red Bull Music Academy Festival New York>で唯一2日開催となる5月2日(金)−3日(土)は数 多くのビッグネームによって結成されたスペシャルバンドが、シンセファンクのパイオニアとして知られ るウィリアム・オニーバーの作品を演奏します。Brooklyn Academy of Music(BAM)で開催される<William Onyeabor:Atomic Bomb>では、ニューヨークを代表するアーティストであるデヴィッド・ バーンを中心に、アレクシス・テイラー(Hot Chip)、パット・マホーニー(ex. LCD Soundsystem)、 ケレ・オケレケ(Bloc Party)、ルーク・ジェナー(ex. The Rapture)、30年ぶりのライブ出演するリジャドゥ・シスターズ、ジョシュア・レッドマン、マニー・マーク、シンカネなどがウィリアム・オニーバ ーの作品を演奏する予定です。昨年は”Luaka Bop”から『World Psychedelic Classics 5: Who is William Onyeabor?』がリリースされるなど、近年再評価されているウィリアム・オニーバーの作品群がライブで 再現される貴重な2日間となります。

Hardcore Activity In Progress – May 10
5月10日(土)にはクイーンズのKnockdown Centerで<Hardcore Activity In Progress>が開催され ます。昨年の<レッドブル・ミュージック・アカデミー>で開催され、大きな話題を呼んだ『Dron Activity In Progress』の続編とも言える今回は、メタル、テクノ、ジャズ、クラシック、ノイズ、ヒップホップなど ジャンルを問わず、エクストリームな活動をしているアーティストたちを取り上げる予定です。Tim Hecker、Napalm Death、Gunplay、The Thing、Wolf Eyes、Regis、Bastard Noise、Lubomyr Melnyk、 Skullflower、Joe McPhee/Chris Corsano、Okkyung Lee、Clipping、Yoshiko Ohara、Reg Bloor、Gnawなどのライブが予定されています。

Lumière – May 10
同じく5月10日(土)はロバート・ヘンケによる、光、闇、ヴィジュアル・プログラミング、リアルタイ ム・インタラクションにおける共時性と拡散を追求したプロジェクト『Lumière』がBrooklyn Masonic Templeで全米初公開されます。なお、モノレイクとしての活動で知られるドイツ人エレクトロニック・ミュージックのベテラン、ロバート・ヘンケはサウンドデザイン教授、またAbleton Liveの共同開発者とし ても知られています。アートと音楽が融合したこのパフォーマンスはレーザーを使用したスペシャルな内容になる予定です。また同会場ではUKのアーティストBobby Krlicによるプロジェクト、ハクサン・クロ ークの全米デビュー・ライブも行われます。ハクサン・クロークはセカンド・アルバム『Excavation』が New York Times、New Yorker、Pitchfork、Spinなどの各メディアで『Best Album of 2013』にノミ ネートされており、現在多くの注目が集まっています。

Panda Bear – May 18
Hudson Mohawke&Friends – May 28
<レッドブル・ミュージック・アカデミー>は長年に渡り、アーティストとライブの可能性を押し広げる手助 けを行ってきましたが、5月18日(日)にWarsawで開催されるアニマル・コレクティブのメンバー、パ ンダ・ベアーによるライブでは、近日リリースされるソロ・アルバムからの新曲が発表される予定です。またアカデミー卒業生のハドソン・モホークも5月28日(水)にWebster Hallでスペシャル・ライブセッ トを披露します。現在ヒップホップシーンで最も注目を集めているプロデューサーであり、ダンス・ミュ ージックのスペシャリストとして知られる彼が仲間と共に全力を尽くすこのライブは観た人の記憶に残るでしょう。

Bounce Ballroom – May 1
Lit City Trax – May 30
Mr. Saturday Night – May 24
Running Back:Gerd Janson All Night Long – May 17
また、<レッドブル・ミュージック・アカデミー>にはアンダーグラウンド・シーンとローカル・シーンを幅広く取り上げるという伝統があります。今回も『Larry Levan Street Party』や『Hardcore Activity In Progress』の他にもローカル・シーンを取り上げた数々のイベントを開催し、ニューヨークの誇る音楽の 歴史を盛大に祝う予定です。5月1日(木)にブルックリン・ナイト・バザールで開催されるオープニング・ イベント<Bounce Ballroom>では、ジャンルを跨いだ著名DJの助けを借りながら、米国のクラブダンス のスタイルの進化を披露します。このイベントではMikeQによるヴォーギング、Todd Terryによるハウス、 DJ Sliinkによるジャージーハウス、そしてBobby Kondersによるダンスホールと、4種類のダンス、4組のダンスクルー、4人のDJが楽しめる予定です。また5月30日(金)にはニューヨークの新世代レーベル兼クラブイベント<Lit City Trax>をWestwayでパーティーを開催しますが、オープニングはニューヨー クを代表するもうひとつのパーティー<Mr. Saturday Night>が5月24日(土)務める予定となっています。そして<レッドブル・ミュージック・アカデミー>の共同作業者であり、DJの中のDJと呼ばれるジャード・ ジョンソンによる<Running Back:Gerd Janson All Night Long>も5月17日(土)にブルックリン(場所未定)で開催される予定です。

Event Information

Red Bull Music Academy Tokyo 2014
開催期間:2014.10.12(日)〜11.14(金)
参加者募集期間:2014.01.15(水)~03.18(火)