夜通し固い四つ打ちの闇に包まれ続けるパーティーは相当のテクノマニアでないと楽しめない。筆者自身もDeep House好きとあって、緩めの音を欲してしまうのが例年だった。でも今年はとにかくサウンドシステムのすばらしさに改めてテクノの良さを実感させられた。カッチカチのテクノが緑の中を抜け、とてもクリアーで心地良さだけが残り、ずっと踊っていたい気持ちにさせてくれた。

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そして、Sleeparchiveだ。たった1時間のライブだったが、終わった後にしばらく放心状態に陥るぐらい衝撃を受けた。一切のライトが消され、真っ暗闇の中、自身のトラックである“Elephant Island”が森中に響き渡り、歓声とともに革命児Sleeparchiveによる怪しくて美しい独創的な世界がスタートした。音数の少ないシンプルなミニマルをベースに、クレイジーなノイズを絶妙なタイミングで入れ込み、漆黒の闇に怪しいボイスサンプリングをエンドレスにループさせる様はまさに奇怪。どんどん深いところへ填めていく。ジャンルレスで予想がつかない展開を得意とするSleeparchiveならではのGoing my wayなライブは終始全身の鳥肌が止まらなかった。