ダークでミステリアスなテクノとロックのミクスチャーサウンドで、ヨーロッパのアンダーグラウンド・シーンで注目を集める、中国の新鋭インディーズバンド・STOLEN(ストールン)が、今年8月に日本でデビュー・アルバム『Fragment(フラグメント)』をリリースすることが決定した。

STOLEN(ストールン)

STOLEN(漢字表記では“秘密行動”)は、中国で今最も刺激的な音楽シーンのひとつとして知られる四川省の省都・成都を拠点に活動する、平均年齢26歳の5人の中国人と1人のフランス人で構成されるバンドだ。

STOLEN Trailer for Japan

プロデューサーには、イギリス、マンチェスター生まれの音楽プロデューサー/ミュージシャン・マーク・リーダー(Mark Reeder)が務めている。

マーク・リーダーは、70年代当時にジョイ・ディヴィジョン(Joy Division)のイアン・カーティスや、マッドチェスター・ムーヴメントを巻き起こしたファクトリー・レコードのオーナーでナイトクラブ「Hacienda(ハシエンダ)」の創始者・トニー・ウィルソンと親交の厚かった人物で、ニュー・オーダーにも多大な音楽的影響を与えており、マーク・リーダーの存在がなければ、ニュー・オーダーの名曲「Blue Monday」も生まれることはなかったと言われている。

電気グルーヴ・石野卓球も参加|中国の新鋭インディーズバンド・STOLENが日本でアルバムリリース music190607_stolen_2

また、1990年にベルリンで立ち上げた音楽レーベル〈MFS〉は、ポール・ヴァン・ダイクや、エレン・エイリアンら世界的なスターDJを輩出した伝説的エレクトロニック・ミュージック・レーベルとして知られているが、実はなんと電気グルーヴの作品を初めてヨーロッパへ向けて1995年のヒットシングル「虹」をリリースしたレーベルであり、マーク・リーダーは、電気グルーヴと石野卓球がその後ヨーロッパでのキャリアを築くきっかけを作った重要人物でもある。

電気グルーヴ・石野卓球も参加|中国の新鋭インディーズバンド・STOLENが日本でアルバムリリース music190607_stolen_1

今年8月に石野卓球のリミックス音源含むアルバムがリリース

STOLENを中国で見出したマーク・リーダーは「ニュー・オーダー以来の衝撃を受けた」と語り、2007年に活動を停止していたレーベル〈MFS〉を再び活性化することを決意し、STOLENのデビュー・アルバム『Fragment』のプロデューサーを担当し完成させた。日本では今年8月に、アルバムをリリースすることが決定。マーク・リーダーと石野卓球のリミックス音源を含む全13曲を収録したアルバム『Fragment』は〈U/M/A/A〉よりリリースされる。

また、STOLENは10月にスタートするニュー・オーダー(New Order)のライブツアーに、スペシャルゲストとして参加することも決定しており、アルバムのリリースに先駆け、先行配信なども行う予定だ。今後の動向に目が離せない。

RELEASE INFORMATION

Fragment

電気グルーヴ・石野卓球も参加|中国の新鋭インディーズバンド・STOLENが日本でアルバムリリース music190607_stolen_main

2019.08.07(水)
STOLEN
Track List:
1.Chaos
2.Neutral life
3.Why we chose to die in Berlin(Mark Reeder’s dying to be dancing mix)
4.Enter the gap
5.Copy shop(Mark Reeder’s copycat mix)
6.Vampire lovers
7.Frozen song
8.Turn black(Mark Reeder’s back to black mix)
9.From the future
10.The loop sin
11.Chaos(Takkyu Ishino’s Denki an Dis Remix)(Bonus Tracks)
12.Chaos(A-bee Remix)(Bonus Tracks)
13.Chaos(Mark Reeder’s Downtown in Chinatown Remix)(Bonus Tracks)
詳細はこちら