2018年6月に、20歳という若さで亡くなったXXXテンタシオン(XXXTentacion)の評伝『ぜんぶ間違ってやれ』が、本日11月25日(水)に発売された。

XXXTentacionの評伝『ぜんぶ間違ってやれ』が本日発売!

本書の主役となるのは、銃撃を受け、20歳という若さで突然亡くなったラッパー・XXXテンタシオン。2015年にサウンドクラウドにあげた曲”Look At Me!”が話題を呼ぶと、翌年にはシングル”Sad!”が初の米ビルボードチャート1位を記録。その一方で、元恋人への暴力容疑や逮捕歴などが明るみとなり、Spotifyで一部の曲が取り下げになるなど、スキャンダラスな面でも注目を浴びた。没後は、生前にリリースした楽曲”Sad!”が、クイーン”ボヘミアン・ラプソディ”を抜くほどのヒットを記録するなど、世界中からの注目を集めたヒップホップ・アーティストだ。

本書『ぜんぶ間違ってやれ』の著者は、話題をさらった『くたばれインターネット』の著者でもあるジャレット・コベック。訳を浅倉卓弥、解説を二木信が担当している。

夭折したラッパー・テンタシオンの生涯を通して問う、ネット社会や音楽シーンの意味と人種問題。そして、現代への痛烈な批判とテンタシオンへの思いを、事実に即した言葉を頼りに描いた評伝となっている。是非忘れずチェックして欲しい!

つまりこういうことだ。
人の為し遂げることに報いなど存在しはしない。
地位、権力、名声、金。
すべてクソだ。
だから僕はこうアドヴァイスする。
ゲームに疑いようもなく裏があり、
しかも、目に見えない社会的圧力が
こちらの行動まで規定してくるような場面では、
できることは一つしかない。
ぜんぶ間違ってやれ。

──本書より

PRODUCT INFORMATION

ぜんぶ間違ってやれ──XXXテンタシオン・アゲインスト・ザ・ワールド

XXXTentacionの評伝『ぜんぶ間違ってやれ』が本日発売!『くたばれインターネット』ジャレット・コベック著&解説に二木信 music201125_eleking_books_1

2020年11月25日(水)
著者:ジャレット・コベック(『くたばれインターネット』)
訳者:浅倉卓弥
解説:二木信
本体2,300円(+tax)
発行:Pヴァイン/発売:日販アイ・ピー・エス株式会社
978-4-909483-77-5

一章 今再びこのアメリカを驚愕せしめん
二章 本当っぽい方がいい
三章 息絶え絶えになお叫びつつ
四章 汝(なれ)は吸血鬼(ヴァンパイア)なるか?
   嬰児(みどりご)の我は死と歩む
五章 保護観察
六章 #予期せぬ結抹 
七章 魔女とのまXぐXわXい
八章 歩哨(センティネル)の丘──ウィルバー・ウェイトリーと限りない空虚(ヨグ=ソトース)とともに
九章 ベイビー・イッツ・ユー
十章 ジュネーヴァ
十一章 我痛みを知るより先に朽ち果つるを望む
十二章 死走

訳者あとがき
解説(二木信)

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