者カルチャーをリードしてきたアルコール飲料「ZIMA(ジーマ)が、パーティー・ロボットバンド「Z-MACHINES(ジーマシーンズ)」と電子音楽の鬼才Squarepusher(スクエアプッシャー)が生み出した「未来の音楽」の映像を公開! それと同時に、スクエアプッシャー×ジーマシーンズ名義でiTunes Storeでの楽曲配信もスタートしました。

楽曲“SAD ROBOT GOES FUNNY”は、スクエアプッシャーの書き下ろし。「“今回の試みはエモーショナルなマシーンミュージック”という新しい領域を開拓するものである」とコメントを寄せるように、ジーマシーンズの超人的な演奏能力を引き出した楽曲に仕上がっています。特に楽曲後半では、78本の指と12個のピックで、複数のメロディラインを高速に奏でる超絶テクが存分に生かされています。さらに、この楽曲には無機的なマシーンのイメージを覆す、心を揺さぶられるようなストーリー性があり、まさに鬼才スクエアプッシャーが未来に向かって新しい音楽ジャンルを切り開いた画期的な楽曲に。

また、ジーマシーンの演奏シーンを収めた映像制作は<カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル>でも注目された気鋭のクリエイター、ライゾマティクスの真鍋大度氏が担当! クールでミニマルな世界観を表現するため、撮影用のロボットアームに取り付けられたカメラを用い、ジーマシーンの細部を探索するような斬新なカメラワークで、ロボットの演奏する様を超至近距離で捉えています。

スクエアプッシャーが「SAD ROBOTGOES FUNNY」を語る!

――ジーマシーンズから楽曲制作のオファーについて初めて聞いたとき、どのような曲のイメージをまず思い浮かべましたか?

エンターテインメントのための機械にしか見られず、他の側面については世間から無視されていることを憂いてるロボットたちの姿がまずアイデアとして浮かびました。その悲壮感が彼らの音楽からにじみ出ているのですが、それが観客の心を強く動かし、なぜか人気の理由となってしまいます。でも観客が帰ってからは自分たちだけの音楽を演奏する。エンターテインメントの世界に入る前の若かりし日、おかしな動きでふざけていたことを思い出しながら、遊び心いっぱいに楽しそうに演奏するのです。だから曲の最初のセクションは観客に向けた哀愁漂う内容で、第2セクションは観客が帰った後のロボットたちが楽しんでいる様子、最後の第3セクションは観客が戻って再び悲しい感じの曲調になる、というふうに仕上がりました。

――なぜこのプロジェクトに参加されようと思ったのですか?

感情に訴えるようなパワフルな音楽は人の手で直接作られなければいけないという認識が当然のように受け入れられていますが、私はそう思いません。むしろマシーンで音楽を作るというアイデアに魅力を感じました。前提を覆せることが楽しいです。また、このプロジェクトはこのことについてもっと追究するには素晴らしいと思います。

――実際にこのプロジェクトに参加されたときのご感想をお聞かせください。

技術的な情報を手に入れるとすぐ作業に夢中になりました。3日ほどで曲が完成したと思います。

――作品についての想いをお聞かせください。

音楽を演奏するロボットが秘める多くのポテンシャルを追求した曲だと思います。ポリフォニーの可能性を自由に追求するためにギターサウンドをクリーンなまま(ディストーション無し)にしました。曲中のギターエレメントの大部分は4人のギタリストが演奏しているように作曲しましたが、実際の演奏には2本のギターしか使われていません。この曲にとどまらず、ロボットが奏でる可能性について他にもたくさん冒険したくなりました。

――ジーマシーンズとその演奏テクニックについてどう思われますか?

感心するレベルです。特にギターロボットの演奏が好きです。

Z-MACHINESって?

「Z-MACHINES」は、ZIMA が“未来のパーティー”の実現を目指して開発した、3体のロボットで構成されたソーシャル・パーティー・ロボットバンド。監修は東京大学教授の河口洋一郎氏とアーティストの宇川直宏氏。

BPM1000を超える速さに挑戦しているギターロボット MACH
速弾きだけでなく、スライド奏法からミュート奏法、アーミングまでをコントロールする、人間を超えた正確無比な演奏性能で、作り手をインスパイアし、音楽の進化を促す。さらにウェブからライブを見るオーディエンスの動きにシンクロして、ロボットがヘッドバンギングする、「ボディ&ソウル・シンクロ二シティ・システム」を搭載。オーディエンスとプレーヤーは一体化し、まだ見ぬパーティー体験をする。
22個のドラムでどんな複雑なリズムも叩くドラムロボット ASHURA
19個のドラムと3個のバスドラムという、通常の2倍以上の打楽器で構成されるスペシャルドラムセットは、Z-MACHINESのために特殊開発された世界でただ一つの特注品。マシン・ドラマー特有のエクストリーム・ダンス・ビートを可能にすることで、作り手に新しい音楽の夜明けをインスパイアする。
未来の生物をイメージしてデザインされたキーボードロボット COSMO
その色気溢れるネオンカラーの輝きで、Z-MACHINESのステージに華を添える。古代の生物が、数千年後の未来に進化した形を想像した「未来の生物」をコンセプトにデザインされている。生命の根源的なエネルギーの象徴である「螺旋」を随所にちりばめ、音楽とともにパーティーの場を螺旋的に盛り上げていくことを目指す。ウェブからの操作で目から光を放つなど、ウェブ・オーディエンスのパワーを巻き込んだ、パーティーシーンの一体化も促す。