本日14日(水)午前2時にYouTube上で公開されたAppleの新製品発表イベント<Hi, Speed.>。ついにベールを脱いだiPhone 12シリーズHomePod miniなど、多くの情報が解禁となったが、やはり注目すべきはApple初の5G対応スマホとなるiPhone 12シリーズだ。ここで、iPhone 12シリーズの特長をご紹介!

iPhone 12シリーズの仕様はこんな感じ!

今回発表されたiPhone 12シリーズは計4モデル。iPhone 11シリーズ同様にProシリーズと無印のシリーズ2種類に分かれており、Proシリーズは6.1インチ、6.7インチの2モデル、無印のシリーズは5.4インチ、6.1インチの2モデルが用意されている。5.4インチモデルはiPhone 12 mini、無印の6.1インチモデルはiPhone 12、もう一方の6.1インチモデルはiPhone 12 Pro、そしてハイエンドモデルにあたる6.7インチモデルはiPhone 12 Pro Maxという名称に。

5G対応のiPhone 12シリーズがついに発表!新デザイン、A14 Bionicチップ、MagSafeなど特長をおさらい tech201014_iphone12_4

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まずは5G対応について。周波数帯についてはサブ6GHzとミリ波どちらにも対応するのではないか、との予測があったものの、現状米国で販売されるモデルでのみミリ波に対応する様子。このミリ波帯対応モデルであれば、人が多く混み合った場所でも最高4Gbpsの通信速度を実現できるという。また5Gが必要かどうかを判断するスマートデータモードも搭載されているため、5Gに対応していない地域であれば電力消費やデータ使用量を抑えるよう自動調整してくれる。5Gで快適に通信しながらも、バッテリーの消費などをあまり気にせず使用できるのはユーザーにとっては嬉しいポイントだろう。

両シリーズに共通する特筆すべき項目はデザインが刷新されたことだ。iPhone 11シリーズまでの丸みを帯びたデザインから、フラットなエッジに再設計されている。これまで発売されてきたシリーズ同様、無印のシリーズの筐体にはアルミニウム、そしてProシリーズの筐体にはステンレススチール製のフレームが採用。またともに新素材「Ceramic Shield」が前面カバーに使用されており、これまでよりも一層耐久力が上がっている。耐落下性能としては、iPhone 11シリーズと比較すると4倍も向上しており、かなり割れにくいディスプレイとなっている。

その一方で、Super Retina XDRディスプレイを採用しているため、業界最高クラスの色精度を実現。強い耐久性を兼ね備えた彩度あふれるディスプレイとなっているようだ。また耐水性についても向上しており、IP68等級の耐水性でありながら、最大水深6メートルで30分間の水没に耐えられるように。よっぽどのことがなければ、水没で故障することはなさそうだ。

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そして性能面においては、新たなプロセッサ「A14 Bionic」チップが搭載されることも注目したい。新型の第4世代iPad Airにも採用されたこのA14 Bionicチップは、業界初となる5ナノメートルプロセスを使ったチップだ。他のスマートフォン向けの最速チップと比較して最大50パーセント高速のCPUとGPUを備えるため、画像のデジタル処理も格段に向上し、ゲームにおいてはもはやコンソールとほとんど変わらないほどの動きを実現できるようになる。これをiPhoneのような小さなデバイスで実現できるのは革命的だ。

さらに新たな充電機能として導入がうわさされていた「MagSafe」システムも追加された。筐体の背面部に取り付けられているワイヤレス充電コイルの周囲を取り囲むマグネットと、ワイヤレス充電器MagSafeを装着すれば、適切な配置でiPhoneをつなぐことができ、より効率の良い充電が期待できるという。MagSafeは最大15Wの電力供給ができ、既存のQi対応デバイスにも対応しているため、Apple Watchなどの他のデバイスを充電することも可能だ。iPhoneとApple Watchを同時に充電することもできる「MagSafeデュアル充電パッド」も発売される。

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無印のシリーズとProシリーズを明確に分けるポイントはやはりカメラ性能だろう。無印のシリーズ2モデルは広角カメラ、超広角カメラのデュアルカメラである一方、Proシリーズはこの2つのレンズに望遠カメラを追加したトリプルレンズに。さらにProシリーズの広角カメラは7枚構成の7Pレンズとなっていることにも注目だ。さらにProシリーズにおいてはRAW形式での撮影が可能となり、編集を前提としたまさにプロ仕様の撮影ができるように。今後編集用ソフトのApple ProRAWもリリースされる予定だ。その上ProシリーズにはLiDARスキャナも搭載されるというから驚きだ。これにより、明るさの足りない場面でのオートフォーカスが6倍向上し、ポートレートモードなどで一層奥行きのある撮影が可能に。今後iPhoneを利用して撮影するプロのカメラマンも増えてくる可能性も? それだけでなく、よりリアルなAR体験もできるようになるため、ゲームなどのアプリがより進化することも考えられる。

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iPhone 11シリーズから比べると、挙げればキリがないほどの進化を遂げたiPhone 12シリーズ。無印のシリーズはブルー、グリーン、ブラック、ホワイト、(PRODUCT)REDの5色展開で、Proシリーズはグラファイト、シルバー、ゴールド、パシフィックブルーの4色で登場する。それぞれの販売価格、予約開始日は以下の通りだ。すでに購入を検討している方も多いはず。あなたはどのモデルを選ぶ?

・iPhone 12 mini
11月6日(金)予約開始
税別74,800円〜

・iPhone 12
10月16日(金)予約開始
税別85,800円〜

・iPhone 12 Pro
10月16日(金)予約開始
税別106,800円〜

・iPhone 12 Pro Max
11月6日(金)予約開始
税別117,800円〜

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Photo via Apple Newsroom