年に渡ってファッション業界に携わり、世界をまたぐファッションディレクターとして活躍する橋爪信之さん。「ファッションブランドの展示会やコレクションに参加するため、ヨーロッパへ行きます!」という話を聞いたQeticは、橋爪さんに海外ファッションレポートを依頼! これまでに、「イタリア・フィレンツェ編」「フランス・パリ編」と、ヨーロッパの都市に根付く様々な音楽やファッション事情〜ご当地グルメ情報をお届けしてきました。

そして、今回はヨーロッパから舞台を移し、エンパイア・ステイト・オブ・マインド!ことニューヨーク編をお届けします。それでは橋爪さん、いっちゃってくださいー! 

もくじ
世界随一のトレンド発信地=ニューヨーカーの最新スタイル
世界一有名なギャラリー街=チェルシー地区
トレンドアイテムから隠れた名店まで、NYショップ事情
世界中のフード・カルチャーが入り混じる食の交差点
不動の人気を誇るデザイナーズ・ホテル「ACE HOTEL」

海外レポ:橋爪信之がゆく! ニューヨーク編

世界随一のトレンド発信地=ニューヨーカーの最新スタイル

パリを出発して最後の目的地、NYのホテルに到着したのは深夜1時近くでした。この日は早々に休み、翌朝から今回のNY訪問の大きな目的の1つ、メンズファッションの展示会<CAPSULE NY MEN>へ出展スタートです。欧米を中心に日本からも多くの出展社が参加するこの展示会では、フィレンツェやパリで参加したよりもずっとカジュアルでストリートでモダンなテイストを強く感じられるものでした。

来場者もいかにもNYらしいスマートでクレバーなストリート感あるコーディネーションが印象的。そんな印象がありつつも、フィレンツェでも見たような大変上質でカラーの褪せていないデニムを上品にコーディネートしているバイヤーが多かったのには、思わずニヤリとしてしまいました。ただ、ヨーロッパにはない老舗アウトドアブランドの小物(バッグ、シューズなど)を合わせる所は、やはりアメリカ。その中でも大変多く見かけたのが「FILSON」のブラッシュドコットンとブライドルレザーのコンビのトートバッグやショルダーバッグ。カラーはカーキやベージュなどの定番カラーながら、その存在感とクオリティの高さを感じられる秀作です。

わずか2日間の展示会で、しかも初日は大雪と大寒波で来場者も少なく心配しましたが、最終日は晴天に恵まれ、大変充実した展示会参加となりました。

この展示会場の2階には、ブルックリンの人気ショップ「SIPS&BITES」がカフェ・レストランとしてショップを構え、ヘルシーでライトでとてもテイスティなフードが楽しめました。中でも“COCONUTS CURRY”は絶品! 晴天に恵まれた2日目、カフェスペースからの眺めも素晴らしかったです。

世界一有名なギャラリー街=チェルシー地区

<CAPSULE NY MEN>の後は、チェルシー地区のギャラリーをリサーチがてら見て回りました。全体的に小規模で、比較的小さいスペースに小さな作品を並べるギャラリーが多いこのチェルシー地区。内装はフローリングの明るめのウッドカラーにシンプルな白い壁で、外からの自然光を多く感じられる、明るく洗練されたギャラリースペースが多かったのが印象的でした。それに合わせてなのか、カラフルで色を感じられるような作品が多く見られました。今回リサーチしたチェルシー地区は、パーキングやウェアハウスなど大きな建物と建物の間にギャラリーが小さくある風変わりな並びで、それゆえにギャラリースペースが魅力的で印象的なスペースとして光っているように感じられました。

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