text by Michelle Sorry(ex.ミッツィー申し訳)
第2章
「申し訳ないと2000年問題」
前回は新幹線の時間が迫っていて慌てて書いた為、気になっていた箇所を元メンバーに確認したり、過去のフライヤーを見ていたら、間違いが2点発覚しました。そして貴重? な画像も大量に届いたのでもう一度おさらいからスタート!
これが「申し訳ナイターズ」最初のアーティスト写真? です。前章で基本メンバー5人(ミッツィー申し訳、アルセニヲ申し訳、ジャイアン申し訳、スージー申し訳、あと架空の1名)と設定していましたが、正しくは基本メンバー5人(ミッツィー申し訳、レヲナルド申し訳、ジャイアン申し訳、スージー申し訳、アルセニオ申し訳“架空の人物設定”)でした。中でもレヲナルド申し訳は中盤までヴィジュアル・コンセプトをつくりあげてきた、一番鬼才かつ重要な人物で、このネーミングと設定・画像はレヲナルド申し訳によるものです。今考えると<(有)申し訳>特有の先に設定ありきスタイルはここから始まった気がします。
また当時ファンシーコンサルタント会社社長の教え「千利休の教えではなぁ、先にかたちを作れば、やっているうちにおのずと心が入るもんや!」を実践していたので、とにかくイベント名やコンセプトを先に決めて、走りながら考える癖もこの時に形成されたようです。しかし、今回書くのに千利休名言集などググっても、そんな話は一切出てきませんでした。あと肝心なことがもう1つ
衝撃事実発見! 1996年に宇都宮で始まったと書きましたが、キッカケとなるイベントが1996年にあって、正式にレギュラー化したのは1997年11月25日からでした。というわけで「17年の歴史に幕を下ろした」も決して間違いではないのですが「16年の歴史に幕を下ろした」が正解かも知れません。(特に訂正は無し)しかもアニメ・カヨウキョク<申し訳ないと>IRO-MONO DJ BATTLE (2ヶ月後にFANTASTIC DJ BATTLE)になっているので、当初2回はブレがあったようです。人の記憶って曖昧なものですね。
さてお待たせしました! 前章の続きです。1997年11月25日から<申し訳ないと>が月一レギュラースタートした最初の1年間は本当に毎回お客さんが4人状態。(しかも毎回違う人)普通なら即中止ですが、オーナー特権を駆使して続けていました。しかし、この下積み1年間にPioneer CDJという世界的に革命を起こす機材に精通していく、必要な時期だったのです。当時J-POP音源のリリースがほぼCDのみだった時代で、CDJが市販されていなければ確実に申し訳は出来ていなかったし、その後J-POP DJを量産した最大の要因と言えます。
我々はCDJ-50から始まったCDJの進化と比例して、J-POPをDJ感覚でプレイすることに特化し、CDJ-700Sという名機に出会いました。(8cmCDがそのまま掛けられるのとコンパクトな為)まだ機能的にVINAL MODEが付いて無く、世間のDJがレコードからCDJになかなか移行出来ないスキにCDJに慣れた申し訳ナイターズがスムースにJ-POP MIXするテクニックと、CDJ-700Sを2台所有かつ持込対応出来たことは非常にタイムリーだったと思います。
そして1998年9月に店の移転と相まって週末開催になったものの、さほど集客は伸びない割に衣装として学ランを5〜6着揃えるなど、大人の悪ふざけスキルもドンドン上げていきました。
当時、<申し訳ナイターズ>は30歳以上じゃないと入団出来ない規則があり、金銭的に多少の遊びが許される大人でしたが、イベントの収支で見ると負債はドンドン増えていく一方でした。(30歳以上じゃないと入団出来ない理由は、洋楽のバックボーンや多少の音楽素養がないとただのウケ狙いDJになってしまい、これには年齢というフィルターが無いと難しいと思ったからです。)更にVJ機材(PC、VJ SOFT、プロジェクター、VHS DECK×2、DVD DECK、MIXER、MONITER等)を導入し、申し訳専門VJとして大手家電メーカー・デザイナーのU-DEE申し訳が新加入しました。
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DJが次かける曲を見て、数多くのVHSから探して頭出し、ヘッドホンを聞きながらジョグダイヤルで同期させ、リップシンクさせていくスタイルは画期的ではありましたが、これも全く集客にはつながらず、負債も加速していきます。
初のゲスト企画として2000年2月19日に<move CLUB PLAY TOUR @UTSUNOMIYA>」のDJを申し訳ナイターズが全面的に請け負い、結果盛況だったことに気を良くした我々に運命の出会い2000年7月22日が訪れました。それは確か暑い日の夕暮れ。RHYMESTER@宇都宮PLANETの本番前夕食時に<さびしんぼナイト>等でJ-POPをDJ PLAYしていると噂のあった宇多丸氏に<申し訳ないと>の説明をする。(非常に興味を示す)そして本番の様子!
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RHYMESTER@宇都宮PLANET
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ライブ後もセカンドフロアーで餃子を振る舞うRHYMESTERさん達。
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翌日に宇都宮のレジャー施設ろまんちっく村で心地よい接待をする。