◼︎世界最大の露天温泉ブルーラグーンも会場のひとつに

「せっかくアイスランドに来たのだから、街中だけでなくて観光地にも出掛けたい」というような人にお勧めしたいのが世界最大の露天温泉ブルーラグーン。フェス会場からはバスで1時間弱の場所に位置し、フェス開催中には施設内のレストランでライブが開催されている。別途チケットを購入する必要があるが、豪華なビュッフェを楽しみながらライブを楽しむことができる。さらにライブ後にはDJのプレイを楽しみながら温泉に浸かるというこの上ない贅沢が待っている。ちょっと贅沢をして音楽と温泉で日頃の疲れを癒してみたわけだが、春からフェスばかり行って屋外で寝ることが多くボロボロになった身体の1年分の疲労が全て吹き飛んだといっても過言ではない。チジョウノ ラクエンハ ジツザイ スル!!

◼︎アイスランドの多種多様なアーティストを一気に堪能!

日本在住のアイスランド音楽マニアの知人から、このバンドだけは絶対観ておけと念を押されてライブに足を運んだのが「Oyama」というバンド。5日間で3度のライブを披露したのだが、色んな観客にインタビューをしながら街を回っていると「昨日Oyama観たか?」と何度も尋ねられ、現地での人気を再確認できた。ツインギター轟音の中に美しいメロディが重なる壮大さは、移動の車の中から観たアイスランドの大自然に重なるものがあり、アイスランドを代表するニューカマーという前評判に違わぬ存在感を示してくれた。

(※他にもアイスランド発のアーティストを多く紹介したいが、スペースの関係上、次回の<エアウェイブスで見つけたアイスランドのアーティスト特集>をしばしお待ち頂きたい。)

またアイスランド以外のアーティストもアイスランド音楽好きも唸らせる旬なラインアップが揃うこともこのフェスの魅力だ。相当数のライブを観て回ったが、特に印象に残ったのはKwabs(英)とLA FEMME(仏)の2組。UKでもフェス引っ張りだこのKwabsは、深夜にも関わらず入場規制がかかるほどの熱いライブを披露。そして割と大人しめの観客が多いフェスでモッシュが起こるほどの盛り上がりを見せたフランス出身のLA FEMME。この2組はある意味アウェーの状況の中で地力を見せつけた、本フェスのベストアクト候補と言えるだろう。

◼︎絶品!アイスランド料理!

アイスランドに来たからには絶対に楽しみたいのがアイスランド料理。ロブスター、タラ、ラム肉、他にもなぜかホットドックが有名なのでフェスの合間に是非食べて欲しい。イギリスで暮らしている身からするとヨダレが止まらないような料理が堪能できるアイスランドだが、そんな中でも是非試して頂きたいのが「スープ」。スープなんて普通と思われるかもしれないが、時期的に氷点下になることもあるので、そんな状況で飲む温かいスープは一生忘れられない味になること間違いなし。ロブスター、チキン、野菜などレストランによって色んな日替わりスープが楽しめるはず。というのも7日間の滞在で7杯のスープ全てが当たりという奇跡を体験したので、アイスランドを訪れた際は是非お試しあれ。身体が温まった後はアイスランドで食べるアイスも忘れずに。ただし物価はかなり高いので、しっかり値段を確認してからお店に入ることをお勧めする。

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