マイアミから約90分のフライト。

キングストン・ノーマンマンリー空港に着陸し、無事着いたことに拍手する乗客たちを微笑ましく見つめながら飛行機を降りる準備をする。

イミグレーションを抜けて、心配していたロストバゲージもなし。
空港の外に出た瞬間からそこはもうジャマイカだ。

「あっちぃ~」

心地良いカリブの熱気とタクシードライバーたちの手招きが迎えてくれる。

タクシーを選び、行き先と値段交渉を済ませ街へ。
海沿いを通って車を飛ばしている途中にドライバーが言う。

「ちょっと娘を迎えに行っていいか?」

この辺りで娘さんが待っていてピックアップするのかなと思いながら行き先を見つめていると、入っていったのはローカルの幼稚園。

ジャマイカに着いて30分。まず最初に幼稚園に来るとは思わなかった。思いもしないことがこの国では次々と起こる。

たくさんのジャマイカンキッズの中からドライバーが娘を抱え上げる。
娘が先生とガードマンに「グッバイ~」。ジャマイカの公用語は英語だ。

アメリカ東海岸の少し南、カリブ海に浮かぶ島 ジャマイカ。首都はキングストン。

ジャマイカと言えばレゲエミュージック。このイメージは間違っていない。そして、リミックス、ダブ、DJなどといった現代の音楽で重要な役割を担う要素はレゲエから生まれ、発展したものだ。そしてヒップホップまでもがジャマイカにルーツを持つ。

この秋田県ほどの大きさの島から生まれたカルチャーが世界を魅了しているのである。

ジャマイカの“渋谷”、ハーフウェイツリー。2008年に近代的なバスターミナルが完成して以降、交通の中心地。ジャマイカには今は鉄道はない。

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街並みはカラフルで、想像していた以上にレゲエが街中で流れている。
音や匂い、いや臭いを伝えられないのが残念。

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街行く人が「YO! ジャパニーズ!調子はどうだ?」と気軽に話しかけてくる。

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