2017年、NHK朝ドラ『ひよっこ』の寮長役で注目を集めた小島藤子が初主演を務める映画『馬の骨』の公開が決定。2018年の初夏の公開が予定されている。

映画『馬の骨』は、平成元年に『イカ天』と呼ばれた伝説のテレビ番組『三宅裕司のいかすバンド天国』に出演した過去の栄光が忘れられず鬱屈した日々を送る中年男性「熊田」と、「イカ天」を知らない平成生まれのアイドル歌手との、奇妙な交流を描くオフビート音楽コメディー。

小島藤子がアイドル役を演じる。ライブハウスでの弾き語りシーンも!

NHK朝ドラ『ひよっこ』出演女優、小島藤子が映画『馬の骨』で初主演!伝説の番組『イカ天』出演俳優が出演、脚本、監督! film180208_umanohone_2-700x467

小島藤子はそのアイドル歌手の「ユカ」を演じ、劇中で4人組アイドルループ「ツノワ★ベアーズ」のメンバーとして、現役アイドルである志田友美(夢みるアドレセンス)、茜屋日海夏(i☆Ris)、河上英里子と共に歌や踊りにも挑戦。

また、初めてのギター弾き語りも披露し、透明感のある歌声を響かせています。小島はもともと趣味でギターを弾いていたが、作品の中でギターを弾くのは初となり、2017年春から半年かけて練習し、劇中では見事本人による素晴らしい演奏を行なっているそうだ。

また、劇中で披露している挿入歌“やまない音”は小島自ら作詞にも初挑戦。ライブハウスでの弾き語りシーンが見どころの一つとなっている。

小島は得意な書道を活かし、作品の題字も手がけている。

NHK朝ドラ『ひよっこ』出演女優、小島藤子が映画『馬の骨』で初主演!伝説の番組『イカ天』出演俳優が出演、脚本、監督! film180208_umanohone_3-700x391

伝説の番組『イカ天』に実際に出演した桐生コウジが出演、脚本、監督。

NHK朝ドラ『ひよっこ』出演女優、小島藤子が映画『馬の骨』で初主演!伝説の番組『イカ天』出演俳優が出演、脚本、監督! film180208_umanohone_4-700x1052

熊田役には、『アウトレイジ最終章』など数々の映画に出演している桐生コウジ。

桐生は、タイトルにもなっている「馬の骨」という、実際に『イカ天』に出演したバンドで作詞、作曲、ボール、そしてリーダーを務めており、本作は自身の体験をもとにしながらも、フィションを加え、全く別のストーリーとして描いておいる。

作品においては、出演、脚本、監督も務め、「どこの馬の骨だか分からないヤツにだって野望もあれば夢もある。人生折り返しからでも遅くない」との思いから、ちょうど50歳となった2015年に製作を開始。

「人生折返し地点に達し摸索している人々に、ささやかながら応援歌を送りたい。」という熱い気持ちが込められているそうだ。

脇を固めるのはベンガル、しのへけい子、大浦龍宇一らベテラン勢。また、『イ天』と所縁の深い、萩原健太(音楽評論家)と石川浩司(元たま)も本人役として特別出演する。

ライブシーンは、惜しまれながら2017年末に37年の歴史に幕を下ろすことになった老舗ライブハウス「新宿JAM」で撮影。劇中でも「新宿JAM」として実名で登場し、名物店長の石塚明彦氏も出演している

また、映画『馬の骨』はロケ地でもある高崎で開催される第32回高崎映画祭への出品も決定している。

『イカ天』とは

1980年代後半の第二次バンドブームの火付け役となった伝説の音楽ーディション番組、TBS『三宅裕司のいかすバンド天国(通称:イカ天)』。1989年2月11日に始まり、1990年12月29日に多くのバンドを輩出して幕を閉じた。番組は当時爆発的な人気を呼び、1989年の新語・流行語大賞の流行語部門・大衆賞を受賞するまでに至った。主なイ天出身バンドにBEGIN、JITTERIN’JINN、たま、ブロッス、人間椅子、FLYINGKIDS、マルコシアス・バンプ、NORMAJEANなどがいる。

「馬の骨」とは

1983年頃、RCサセションのコピーバンドとして発足。桐生コウジが独学で作詞作曲を開始、“仏教”、“不潔”、“汚点”などのシュールなオリジナル曲でライブハウスを回る。観客には全くウケないが、メディアにはウケ、サザンーオルスターズやシャネルズを輩出したヤマハのバンドコンテスト<EastWest’86>東京代表として中野サンプラザの本選出場後、1989年、TBS『三宅裕司のいかすバンド天国』に出場、墓石や卒塔婆を配した美術セットや、墓前で拝む老婆をメンバーとして登場させる演出が審査員の内藤陳、ラッシャー木村、中島啓江らにウケ、審査員特別賞を受賞。番組出演後にメンバー全員の就職に伴い自然消滅、桐生コウジは俳優に転身した。

『馬の骨』

2018年初夏、テアトル新宿ほか全国順次公開

出演:小島藤子 深澤大河/しのへけい子 信太昌之 黒田大輔 大浦龍宇一 髙橋洋 粟田麗 大和田健介/志田友美(夢みるアドレセンス) 茜屋日海夏(i☆Ris) 河上英里子 萩原健太(音楽評論家) 石川浩司(元「たま」) ベンガル 桐生コウジ
脚本・監督:桐生コウジ
脚本:坂ノ下博樹・杉原憲明
撮影:佐々木靖之
音楽:岡田拓郎
製作・配給:株式会社オフィス桐生
(C)2018オフィス桐生

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