小説を、2016年の舞台版と同じく松坂桃李×三浦大輔のコンビで映画化した『娼年』は4月6日より劇場公開中。今回、松坂桃李演じる、娼夫リョウとNo.1を競う猪塚健太演じるアズマの写真が衝撃的な写真が公開された。
松坂桃李演じる、娼夫リョウとNo.1を競う猪塚健太演じるアズマ
予想をはるかに超える衝撃と感動で話題沸騰の映画『娼年』。
客の女性たちとの物語はもちろん、リョウ(松坂桃李)と「Le Club Passion」でNo.1を競う娼夫のアズマ(猪塚健太)とのシーンも注目を集めている。痛みでしか性的な快感を得られないという特殊な感覚を持ち、「僕の中で配線がこんがらがっているんだ」というアズマの告白に真剣に耳を傾けるリョウ。そこから繰り広げられるのは、男性同士の濡れ場とアズマが快感を得るためにリョウにあることを頼む場面。
舞台ではアズマがリョウにアイスピックで胸を切り裂いてもらうという演出だったが、それは遠くから観るお客様には伝わらないかもしれないという理由で原作とは違うものだった。
しかし、映画では原作通りのシーンとなり、猪塚は「念願が叶ってとても嬉しかったです。」と言う。
役作りのために8kgの減量
舞台版から同じ役を演じている猪塚は、原作を再読して思い描いたアズマ像に近づくようにと“線の細い少年のような体作り”のために8kgの減量をし、繊細に表情や声に変化をつけ、純真と狂気との狭間を漂うアズマを見事に表現した。
無気力な大学生の時点から徐々に娼夫として身体を絞った松坂と、まさに身を削った共演となったが、舞台での経験を経て、“あ・うんの呼吸”みたいなものがすでにあり、とにかく頼りになる、本当にやりやすい相手だったと振り返る。「桃李くんがリョウを演じてくれているからこそ僕も女優さんも安心してこの作品に挑むことができるんだと、映画版で再びご一緒させていただいて改めて実感しました」。
ナイフで切られた傷跡が無数にあるアズマの場面写真が公開!
ナイフで切られた傷跡が無数にあるアズマの身体と彼が快感を味わうシーンには思わず目を背けることがあるかもしれない。
だが、猪塚はアズマという役に思い入れを持ち、舞台でのアズマとリョウという関係性を、より研ぎ澄ませて洗練させた手応えがあると映画への自信を覗かせる。
普段は、好⻘年に見られがちだが、「本当はどちらかというと“アズマ側”なんです。アズマのような危うい部分を秘めた人間を僕は理解出来ますし、こういう役を演じてみたいとも思っていました。」と意外な面も見せる猪塚と松坂の魅惑のシーンをぜひ楽しんでほしい。
映画『娼年』
2018.03.09(金)TOHOシネマズ新宿 他全国ロードショー
出演者:松坂桃李・真飛聖・冨手麻妙・猪塚健太・桜井ユキ・小柳友・馬渕英里何・荻野友里・佐々木心音・大谷麻衣・階戶瑠李・⻄岡德馬・江波杏子
脚本・監督:三浦大輔
原作:石田衣良『娼年』(集英社文庫刊)
制作プロダクション:ホリプロ
企画製作・配給:ファントム・フィルム
レイティング:R18+
(C)石田衣良・集英社2017映画『娼年』製作委員会
詳細はこちら