オートモアイの個展「unknown window」が片瀬江ノ島のOPPA-LAで開催

Supreme2018コレクションや様々なアーティストのグッズやフライヤーを手がけるアーティスト・オートモアイの個展＜unknown window＞が、10月10日（水）から14日（日）まで神奈川・片瀬江ノ島のOPPA-LAで開催される。

さらに最終日に開催されるクロージングパーティーは＜SOUL OLYMPIC＞と題され、思い出野郎Aチーム、SHIZKA、鶴岡龍がライブ、またDJとしてCOMPUMA、CHANGSIE、VIDEOTAPEMUSIC、Mr.MELODY、やけのはらが出演する。

また、発売とともに即完した処女作品集『Endless Beginning』の文庫版が焚書舎より発売。表紙は新たに描き下ろされ、内容もアップデートされているとのこと。圧巻の300ページ越え、モノクロームに浮かび上がるオートモアイの世界を家でも堪能しよう。

GET TO KNOW：オートモアイ
【対談】「顔がない女性の絵」を描くオートモアイの世界観に迫る

オートモアイ
「unknown window」

オートモアイはこれまで、表情が描かれない女性像を中心に、多くのドローイングを残してきました。2018年2月に刊行した『Endless Beginning』には300点に及ぶドローイング作品が収められています。

ドローイング作品では1枚の絵の中に同一人物と思われる女性が複数存在し、多種多様な行動や感情を表し、時間軸の存在を示唆しています。また、刊行時に開催した展覧会では、画集の内容とは異なる、色彩やレイヤーの豊かなペインティングを発表し、イラストレーションから絵画への展開を見せました。

明確に無を表す背景と、曖昧に描かれる風景、匿名的な人物像の重なりからなる作品は、自他との関係性を記録・再現・提示した現代の肖像画です。

今夏より取り組んでいるペインティングと本展でお見せする新作は、顔の無い女性が一人、こちらを見るように佇んでいます。

今日までこちらを意に介さすことなく、画面の中で物語を繰り広げていた登場人物が、唐突にこちらを見つめるさまは、新しい関係性、もしくは新しい物語の始まりをを予感させます。彼女との対峙はまるで窓の向こう側を覗き込んだ時、かすかに映るこちら側の世界と、ほんの少し不鮮明な向こう側の世界が、分離したまま平行に時が流れていくさまを観察しているかのようです。

望むならば混ざり合うことが可能かもしれないという希望を秘めた視線との間に、窓ガラスのような膜が存在しており、これらと向き合う事は、“私自信が知らないわたし”そして”誰もしらないわたし”という未知へと、私達を導いてくれます。

新しい手法と世界へ挑戦を続けるオートモアイの新作は、作家自信が親交の深い音楽の現場、江ノ島OPPA-LAでお披露目します、この機会にご高覧くだされば幸いです。

text by press